男女問わず若々しく健康に年齢を重ねて欲しい・・・医学博士 内山明好によるアンチエイジング・ダイエット・メタボ対策の取組みを掲載した情報サイトメタボヘルプ.com。
イノベージュサプリメントJ+の成分の臨床効果をみた論文のサマリー
グルコサミン・コンドロイチン硫酸
1: Lancet. 2001 Jan 27;357(9252):251-6.
Long-term effects of glucosamine sulphate on osteoarthritis progression: a randomised, placebo-controlled clinical trial.
変形性関節症の進行に対するグルコサミン硫酸の長期効果:無作為化プラセボ比較臨床試験
Reginster JY, Deroisy R, Rovati LC, Lee RL, Lejeune E, Bruyere O, Giacovelli G, Henrotin Y, Dacre JE, Gossett C.
グルコサミンを用いて変形性関節症に対する3年間の効果を観察したプラセボ対照二重盲検比較試験の論文である。膝関節X線評価ではプラセボ群(106名)では0.31mmの関節裂隙狭小化が認められたのに対して、グルコサミン群(106名)では0.06mmであった。関節疼痛や機能を評価するWOMACスコアではプラセボ群では症状の悪化が見られたが、グルコサミン群では改善が見ら、X線評価、スコア評価ともグルコサミン群で良好であった。
2: Br J Sports Med. 2003 Feb;37(1):45-9; discussion 49
The effect of glucosamine supplementation on people experiencing regular knee pain.
日常膝関節痛を経験している人に対するグルコサミン摂取の効果
Braham R, Dawson B, Goodman C.
日常見られる膝関節痛のある被験者に対して行われたプラセボ対照二重盲検比較試験の論文である。KOOSという日常生活動作の質問票による評価とKPSという膝関節痛スコアにより評価された。グルコサミン群ではKOOSのQOL評価、KPS評価でプラセボ群に比して統計学的に有意な改善が認められた。
3: Ann Pharmacother. 2005 Jun;39(6):1080-7. Epub 2005 Apr 26.
Glucosamine long-term treatment and the progression of knee osteoarthritis: systematic review of randomized controlled trials.
変形性膝関節症におけるグルコサミンの長期治療成績と進行:無作為化試験のシステマティックレビュー
Poolsup N, Suthisisang C, Channark P, Kittikulsuth W.
グルコサミン摂取が変形性膝関節症に有効かどうかの無作為化臨床試験を集めて評価した論文(システマティックレビュー論文)である。このレビューには変形性膝関節症に対して二重盲検ランダム化比較試験で1年以上の長期観察を行った論文のみを含めた。グルコサミン摂取は関節症悪化のリスクに対してはプラセボに比較して有意に改善を示し、疼痛の改善、身体機能評価においても有意な改善が認められた。
4: J Athl Train. 2001 Oct;36(4):413-419.
A Review of Articular Cartilage Pathology and the Use of Glucosamine Sulfate.
関節軟骨の病理とグルコサミン硫酸塩の使用についての評価
James CB, Uhl TL.
グルコサミン摂取による関節軟骨の変性に関する臨床論文を集めて評価した(システマティックレビュー)。グルコサミンはプロテオグリカンを基質に止める事を助け、軟骨の異化と同化のバランスをとることにより作用していると考えられた。変形性関節症に対して安全で有効であることは示唆されたが、スポーツ時に起こる関節障害にも有効であるとのエビデンスはない。
5: BMC Complement Altern Med. 2003 Jun 10;3:2. Epub 2003 Jun
Glucosamine and chondroitin sulfate supplementation to treat symptomatic disc degeneration: biochemical rationale and case report.
グルコサミンとコンドロイチン硫酸塩サプリメントの症状のある椎間板変性に対する治療効果:生化学的機序と症例報告
van Blitterswijk WJ, van de Nes JC, Wuisman PI.
グルコサミン、コンドロイチンの摂取が変形性膝関節症に有効である臨床試験結果は複数あるが、変形性脊椎症に対する効果を観察した論文はない。この論文は2年間の摂取により椎間板変性が改善したことをMRIにて観察した症例報告である。論文ではグルコサミン、コンドロイチンの摂取は関節軟骨同様に椎間板変性の初期にはその有効性が示唆されたが、さらに臨床試験で証明する必要があるとしている。
II型コラーゲン
(コラーゲンには現在20種以上の型が報告されているが、I型は皮膚や骨に多く、II型は軟骨に多く含まれている。)
1: Arthritis Rheum. 1998 Feb;41(2):290-7.
Treatment of rheumatoid arthritis with oral type II collagen. Results of a multicenter, double-blind, placebo-controlled trial.
経口II型コラーゲン製剤を用いた関節リウマチの治療:多施設二重盲検プラセボ対照比較試験結果
Barnett ML, Kremer JM, St Clair EW, Clegg DO, Furst D, Weisman M, Fletcher MJ, Chasan-Taber S, Finger E, Morales A, Le CH, Trentham DE.
関節リウマチに対してII型コラーゲンの経口摂取の効果をみたプラセボ対照二重盲検比較試験の論文である。1日20,50、100、2500μgの用量を使用してどの用量もプラセボに比較して改善傾向が認められたが、最も効果があったのは20μgであった。II型コラーゲンに対する抗体量の増加と治療反応性が明らかに相関していることが示された。
2: Int J Clin Pharmacol Res. 2002;22(3-4):101-10.
Effects of orally administered undenatured type II collagen against arthritic inflammatory diseases: a mechanistic exploration.
炎症性関節疾患に対する非変性II型コラーゲンの経口投与の効果:その作用機序
Bagchi D, Misner B, Bagchi M, Kothari SC, Downs BW, Fafard RD, Preuss HG.
II型コラーゲンの経口摂取が関節リウマチに効果を示す作用機序を考察した論文である。関節リウマチの治療には体内の免疫状態を変化させることが重要であり、免疫抑制剤、免疫調節剤等が治療に用いられている。著者はおそらくII型コラーゲンの経口摂取は腸管でのパイエル板における免疫機構に影響を与えてこれが有効性に関連しているのではないかと推察している。臨床的には関節疼痛の改善と拘縮の改善が顕著に認められ、関節リウマチや変形性関節症の有効な治療剤となりうるとしている。
デビルズクローエキス
1: J Altern Complement Med. 2006 Dec;12(10):981-93.
Devil's Claw (Harpagophytum procumbens) as a treatment for osteoarthritis: a review of efficacy and safety.
変形性関節症に対するデビルズクローエキスの治療効果:有効性と安全性の評価
Brien S, Lewith GT, McGregor G.
デビルズクローエキス(成分名:Harpagophytum procumbens)の変形性関節症に対する有効性を評価したシステマティックレビュー論文である。評価に使用した論文のいくつかでは方法論的問題点が見られたが、デビルズクローはおおむね有効であると結論づけられた。ただし長期試験での安全性をいうには症例数が少なく、有効か安全かという問いに対してきちんとした結論を出すためにはさらに質の高い臨床試験が必要であるとしている。
2: Phytother Res. 2007 Dec;21(12):1228-33.
Effectiveness and safety of Devil's Claw tablets in patients with general rheumatic disorders.
デビルズクローのリウマチ性疾患全般に対する有効性と安全性
Warnock M, McBean D, Suter A, Tan J, Whittaker P.
デビルズクローの関節症、関節リウマチ疾患に対する有効性を評価した論文である。単群オープン試験で259例に8週間の摂取でWOMACスコア等の関節炎評価スコアとSF-12によるQOL評価を行った。試験開始時に比較して全般的疼痛、関節拘縮、機能の評価項目で有意な改善が認められた。QOL評価も有意な改善が認められた。
セイヨウシロヤナギ抽出物
1: Am J Med. 2000 Jul;109(1):9-14.
Treatment of low back pain exacerbations with willow bark extract: a randomized double-blind study.
腰痛症に対するセイヨウシロヤナギエキスの治療効果:無作為化二重盲検比較試験
Chrubasik S, Eisenberg E, Balan E, Weinberger T, Luzzati R, Conradt C.
腰痛患者に対してセイヨウシロヤナギ抽出物の疼痛改善効果をプラセボ対照二重盲検比較試験で観察した論文である。4週間の摂取にてセイヨウシロヤナギエキスの高用量では39%、低用量では21%の患者で疼痛が消失したが、プラセボ群では6%の患者でしか疼痛が消失しなかった。プラセボ群では疼痛のためレスキュー薬(疼痛が強いときに限り使用が認められている薬剤)としての消炎鎮痛剤を使用した比率は有意に高かった。1例で重度のアレルギーが見られたがおそらくセイヨウシロヤナギ抽出物に関係していると考えられた。
2: Phytother Res. 2001 Jun;15(4):344-50.
Efficacy and tolerability of a standardized willow bark extract in patients with osteoarthritis: randomized placebo-controlled, double blind clinical trial.
変形性関節症患者に対するセイヨウシロヤナギエキス標準品の有効性と認容性:無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験
Schmid B, Lüdtke R, Selbmann HK, Kötter I, Tschirdewahn B, Schaffner W, Heide L.
セイヨウシロヤナギ抽出物の変形性関節症に対する臨床効果をプラセボ対照二重盲検比較試験で観察した論文である。主要評価項目はWOMACスコア(薬剤の評価で通常用いられる評価方法)の疼痛指標、副次評価項目はWOMACスコアの関節拘縮と身体機能指標とした。摂取開始2週後において、セイヨウシロヤナギ抽出物は疼痛指標で有意にプラセボより優れる効果を示した。また副次的評価項目である観察医の評価でもプラセボに対して有意に優れる効果を示した。
メチルスルフォニルメタン (MSM)
1: Osteoarthritis Cartilage. 2006 Mar;14(3):286-94. Epub 2005 Nov 23.
Efficacy of methylsulfonylmethane (MSM) in osteoarthritis pain of the knee: a pilot clinical trial.
変形性膝関節症疼痛に対するメチルスルフォニルメタンの効果:パイロット臨床試験
Kim LS, Axelrod LJ, Howard P, Buratovich N, Waters RF.
メチルスルフォニルメタン(MSM)による膝の変形性関節症に対する効果をプラセボ対照二重盲検比較試験で観察した論文である。12週間の摂取でWOMACスコアとSF36(QOL:生活の質を評価する指標)による関節症状・機能とQOLの評価を行った。WOMACスコアでは疼痛と身体機能障害が有意に改善を示したが、関節拘縮と全般症状の改善では有意な変化は認められなかった。またSF36によるQOL評価でもプラセボに比較して有意な改善が認められた。
2: Clin Drug Investig. 2004;24(6):353-63.
Randomised, Double-Blind, Parallel, Placebo-Controlled Study of Oral Glucosamine, Methylsulfonylmethane and their Combination in Osteoarthritis.
変形性関節症の対する経口グルコサミン・メチルスルフォニルメタン併用の無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験
Usha PR, Naidu MU.
グルコサミン、メチルスルフォニルメタン(MSM)単独群とその併用群での変形性関節症に対する効果を観察したプラセボ対照二重盲検比較試験の論文である。12週間の摂取で、疼痛指標はグルコサミン、MSMそれぞれ単独群でプラセボに比較して有意な改善を示し、また関節腫脹指標でも両群はそれぞれプラセボに比較して有意な改善を見たが、併用群では両指標とも単独群より大きな改善を示した。変形性関節症に対してグルコサミン、MSM摂取は疼痛改善や抗炎症効果が認められたが、併用はより大きな効果が得られ、また早期より効果が発現することが示された。
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