20年、30年後の健康を・・・医学博士 内山明好管理栄養士 鶴田真子によるアンチエイジング・ダイエット・メタボ対策を掲載した健康情報サイトメタボヘルプ.com。

デトックスのおはなし ~デトックス力をいかに高める?!~

デトックスのおはなし

そもそもデトックスって?!
「デトックス」という言葉はご存じの方が多いかと思います。
デトックスとは、体の中にある有毒な化学物質を無害な老廃物として外に出すことであり、
これには人間の体の中では、肝臓と腎臓が重要な働きをしています。

まず肝臓は、外から入った化学物質を無害な物質に変化させて胆汁とともに腸に出したり、
水に溶けやすい形にして腎臓から出しやすくしたりという働きをしています。

腎臓はそこから先の、血液中に溶けている日々の体の代謝でできた老廃物や肝臓で無害なものに
変えられた化学物質を最終的に尿として体の外に出す、いわばデトックスの決め手となる役割を担っています。

正しい意味の「デトックス」とは?

最近では雑誌などで、『いろいろな食物が体の中の毒物をデトックスしてくれる』という特集をやっています。
これは食べ物に含まれる抗酸化物質などいろいろな食物因子が、有害な物質や老廃物に作用して肝臓や腎臓で処理しやすく
するということをいっているわけですが、肝臓や腎臓がまともに働いてはじめてこれらのデトックスの方法が有効になるわけです。

特に腎臓は血液中の老廃物や化学物質を尿として外に出すのに、重要な臓器です。
ところが雑誌などの特集では腎臓の働きは正常、というのが前提にあるためか、肝心な腎臓の働きについてきちんと
解説していることが少ないようです。しかし最近ではその腎臓の働きが鈍ってきている人が増加傾向にあることがわかってきました。
特にメタボの人は危ない!ということで今回ちょっと詳しく腎臓のお話しをしましょう。

腎臓の病気は気が付きにくい?!
腎臓はたいへん重要な臓器ですが、相当悪くなるまで症状が出ないため、気がついたときには人工透析直前という事も
希ならずあります。今、「慢性腎臓病」ということでいろいろな原因から腎臓の機能が落ちている人が増えているので、
注目されています。つい先日もNHKの有名な某健康番組でも取り上げられていました。

腎臓の機能が落ちてくるとデトックス力が弱まり、毒素が体にどんどんたまってきて、最後には尿毒症という状態で
死んでしまいます。しかも一端機能が落ち始めると、どんどん悪くなっていきますので、予防がたいへん重要です。
そのためできるだけ早期にその異常を知ることが第一ですので、どうなったら危ないかをまず見てみましょう。
早期に腎臓の異常を知るための検査値 ~尿素窒素、クレアチニン~
早期発見のためには・・・、まず、健康診断を受けた事のある人はその検査結果を見てください。
尿素窒素(あるいはBUN)、クレアチニンという項目があると思います。これが腎臓の機能を表す検査値です。
検査会社により正常範囲は多少異なりますが、大雑把に言うと尿素窒素でしたら20以下、クレアチニンでしたら1.0以下という
数字がひとつの目安です。
尿素

クレアチニン
ただこのクレアチニンの値だけでは大まかすぎて、相当悪くならないと上昇してこないことから、一定時間にどのくらいの
クレアチニンが腎臓で濾過されたかというクレアチニンクリアランスで腎臓の機能を見ることが多くなってきています。

クレアチニンというのは筋肉が分解されたときに出てくる老廃物ですので、本来はすべて腎臓から排出されるべきものです。
ところが腎臓の機能が下がってくると、このクレアチニンが血液中に残ってしまい、血液中のクレアチニンの値が高くなってきます。
本来は尿の中のクレアチニンの量と血液の中のクレアチニンの量から計算するのですが、体重や年齢などで推定する計算式が出ています。

早期に腎臓の異常を知るための検査値 ~タンパク尿~

もう一つの指標としてはタンパク尿です。
これは尿の中に本来は濾過されないはずのタンパク質が出ているということで、腎臓が機能低下を起こしているひとつの証拠になります。
ただ通常の健診では大まかに検査なので、「±」などという検査結果でしたら、更に精密な検査を受けた方が良いでしょう。

早期に腎臓の異常を知るための検査値! ~尿酸~
検査値の値の中に「尿酸」という項目があると思いますが、これが7.0を超える数値であったら要注意です。
尿酸値は腎臓の機能が落ちてくると数値が上がってくるということではなく、この数値が高いほど腎臓が早く
ダメになってしまうという意味の数値です。
尿酸

尿酸というのはタンパク質が代謝されると出てくるプリン体というものから作られてきますが、元来水に溶けにくい物質です。
これが関節内で結晶化するとそれが刺激になって強い炎症を起こして通風発作となるのです。同じように、もし糸球体で
濾過されて出てくるときに結晶化してしまうと糸球体をダメにしてしまう可能性があります。ですから尿酸値の高い人も
しっかり尿酸値を下げないと腎臓を痛めてしまうことになります。女性の場合は女性ホルモンが尿酸の処理を助けてくれるので、
あまり心配はいりませんが、更年期以降女性ホルモンが減ってくると条件は男性と同じになってくるため、更年期以降の女性も
十分注意する必要があります。

腎臓のはたらき ~どうやって老廃物を出しているの~

さてそれではデトックスの仕組みとして腎臓がどうやって老廃物を外に出しているかを見てみましょう。
栄養素も老廃物も血液の中に溶け込んで体を巡っています。腎臓には糸球体と呼ばれる毛細血管が小さなボール状に
固まった組織がたくさん入っています(図:腎臓と糸球体)。

腎臓と糸球体

この毛細血管を通る間に老廃物が濾過されて尿細管という管に流れ込みます。
糸球体の毛細血管は単に網の目状の血管ですから、老廃物と同じくらいの大きさの栄養素もいっしょに尿細管に出てしまいます。
そこで尿細管ではこの一端外に出された栄養素を再吸収するという仕組みがあります。この仕組みによって栄養素は
また血液の中に戻り、老廃物だけが尿の中に出るわけです。

腎臓の機能が落ちたら・・

さてそこで腎臓の機能が落ちてくるとは何がどうなってしまうことを言うのでしょうか。
この腎臓の機能の主体である糸球体は毛細血管の集まりですから、血管がダメになる病気では多かれ少なかれ
腎臓の機能が悪くなります。生活習慣病の中では動脈硬化、高血圧、糖尿病というのが腎臓の機能を悪くする原因の
病気となります。中でも糖尿病は、血液の中の糖分が増えてくることによって、その糖分が毛細血管にべたべたくっついて、
毛細血管をダメにしてしまうことが糖尿病の本体なので、まず腎臓の中でも糸球体にある毛細血管がダメになってきます。

さてこの腎臓の機能が落ちているのを放っておくとどうなるのでしょうか。
腎臓の働きは血液の中の老廃物を外に出すことですから、この機能が衰えると血液の中に老廃物がたまってしまいます。
更に進んで腎臓が機能しなくなりますと、老廃物がどんどんたまって尿毒症という状態になり、命が危うくなりますので、
何とか別の方法で老廃物を血液から取り除く必要があるわけです。
現在最もよく用いられているのは血液の人工透析です。人工透析は家庭用の浄水器に見られるようなホローファイバーと
言われている中空繊維で血液中の老廃物を濾し取るわけです。この人工透析を受けるために病院に通う必要があり、
週に3~4回、3~4時間程度拘束されます。
食事制限も厳しくなりますので、日常生活に大きな支障が出てしまいます。

最後に、ドクター内山から・・

現在人工透析を受けている人は約30万人います。その中で元々の病気が糖尿病であった患者さんの割合は
43.5%にもなります。糖尿病は今や患者数が2000万人とも言われていますので、少なくとも糖尿病の人は病気が
進行すると人工透析になる危険性が高くなってくるという事をしっかり念頭に置いて治療する必要があるわけです。
またメタボといわれている人たちは糖尿病や動脈硬化の予備軍でもありますから、放置すると腎臓の機能が落ちてくる
可能性が高くなります。

あくまでも人工透析というのは腎臓の機能がほとんど無くなってしまった人たちに対する治療手段ですから、
こうならないために事前に腎機能の低下を察知して早めに手を打つ必要があります。
腎機能を低下させない手段とはメタボに対する対策と全く一緒ですので、気になる方はアーテイジクリニックにご相談ください。

『体の中の毒物をデトックスしてくれる』ということは、健全な体が主体であり、その体の中でどんな働きがあるのか、
どの機能が低下すると危険なのかを知り、しっかりと予防や対策をしていくことが大切ですね。

あなたの腎臓は鈍ってはいませんでしたか?一度、健診結果と照らし合わせてご自身で判断してみてください。

デトックスのおはなし ~デトックス力をいかに高める?!~

ダイエットや特定検診、健康、病気についての疑問・質問にDr.内山がお答えします

ドクター内山こと内山明好(うちやま あきよし)
Dr.内山(内山 明好)

浜松医科大学医学部卒業。医学博士。
同大学整形外科学入局、ハーバード大学骨疾患研究所留学。
その後エーザイ株式会社、グラスソ・スミスクライン株式会社にて薬事、薬剤安全性臨床開発等の部門長、 担当役員を歴任後、株式会社アーテイジ代表取締役社長及び、アーテイジ栄養代謝研究所の所長として健康増進事業に取り組む。現在、医療法人社団宗友会パークサイド広尾レディスクリニック理事長。

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【遺伝子検査・肥満・ダイエット外来】アーテイジ栄養代謝研究所

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