20年、30年後の健康を・・・医学博士 内山明好管理栄養士 鶴田真子によるアンチエイジング・ダイエット・メタボ対策を掲載した健康情報サイトメタボヘルプ.com。

乳がん予防切除について 2013/5/28(火)ドクター内山ラジオで語る

乳がん予防切除について

きょうのテーマは...「乳がん予防切除」についてです。

アンジェリーナ・ジョリーが受けたことで話題になったわけですが、
すでに日本でも聖路加国際病院が院内の倫理委員会で実施の承認を受けるなど、
いくつかの病院でこのような動きが進んでいるようです。


ドクター内山がラジオで分かりやすく解説!
出演番組は、bayfm(ベイFM [78.0MHz] エフエムサウンド千葉)の朝の番組「POWER BAY MORNING」です。

◆日時 2013年5月28日(火) AM.7:30~

「POWER BAY MORNING」とは、朝の5時~9時まで放送しているラジオ番組です。
POWER BAY MORNING ブログ


ラジオ出演の内容、ぜひご覧くださいませ。

乳がん予防切除の考え方が始まったのはいつ頃のことですか?

アメリカなど海外ではすでに広まっているのですか?

乳がん予防切除は、遺伝子に大きくかかわっているというお話しですが

どのくらいの割合で陽性になるのでしょうか?

日本でも検査はすぐに受けられるのですか?

これからいろいろな議論が巻き起こってくると思いますが...?

遺伝子検査を受けてみようかな...と考えている方々に一言、お願いします!

乳がん予防切除について 2013/5/28(火)ドクター内山ラジオで語る

乳がん予防切除の考え方が始まったのはいつ頃のことですか?

radio10_powerbay.jpg 早速ですが...そもそも、乳がん発症前に予防のために健康な乳房を切除する...という考え方が始まったのはいつ頃のことなんですか?
radio10_uchiyama.jpg 遺伝的にガンが多く発生する家系がある事は昔からわかっていたのですが、1980年代終わり頃から遺伝子と病気の関係について研究が進んで、このような家系を調べてみると特定の遺伝子に変異がある事がわかってきました。今回話題になっている遺伝子検査はミリアドジェネティクスという米国のバイオベンチャー企業が家族性に乳ガンや卵巣ガンができる遺伝性乳ガン・卵巣ガン症候群を見つけ出す遺伝子検査として1996年に検査受託を開始しました。米国ではそれ以降急に広まってきました。
乳がん予防切除の考え方が始まったのはいつ頃のことですか?

アメリカなど海外ではすでに広まっているのですか?

radio10_powerbay.jpg 日本はこれから動きや議論が活発になりそうですが・・・アメリカなど海外ではすでに広まっているんですか?
radio10_uchiyama.jpg 米国では乳ガンになる人が日本より多いので、現在年間10万人くらいがこの検査を受けているようです。MDアンダーソンガン研究所が2006年に調査を行っていますが、この乳ガン・卵巣ガン関連遺伝子の検査をして陽性に出た人の3分の1が予防的切除を選択しているとのことです。
アメリカなど海外ではすでに広まっているのですか?

「乳がん予防切除」は、遺伝子に大きくかかわっているというお話しですが

radio10_powerbay.jpg この「乳がん予防切除」は、遺伝子に大きくかかわっているというお話しでしたが、...もう少し具体的にはどういうことなんでしょうか?
radio10_uchiyama.jpg 今回話題になっているのはBRCA1とBRCA2という遺伝子で、正常な遺伝子から作られるタンパク質は遺伝子を作っているDNAを修復する機能をもつので、いわゆるガン抑制遺伝子です。ところがこの遺伝子に変異があるとDNA修復がうまくいかなくなって乳ガンと卵巣ガンが出来やすくなります。この遺伝子変異を持っている場合、家族性に乳ガンや卵巣ガンを発症します。その他のガン、たとえば子宮ガンとか大腸ガンなどの発症とは関連していないようです。米国の診療ガイドラインでは家系の中で50歳以前に乳ガンや卵巣ガンになった人が1人以上いたら、この遺伝子検査を受けることが推奨されています。

ではどのくらい乳ガンになる確率が上がるかというと、米国国立癌研究所の報告では、一般の人たちが一生の間に乳ガンになる確率は12%(100人のうち12人)ですが、BRCA1や2の変異を持っているとこれが60%にあがるということです。また卵巣ガンでは一般の人たちが一生の間に卵巣ガンになる確率は1.4%(1000人のうち14人)ですが、これが15~40%にあがります。

他の報告では、将来乳ガンになる確率は56~87%、卵巣ガンは11~62%という数字もあります。ニュースの中でアンジェリーナさんは87%の確率という数字をあげていたそうですが、それは報告の中で最も高い数字を選んだ場合です。ただしあくまでもこれは欧米での統計です。日本人でこの遺伝子変異を持っていた場合のデータはまだ確定されたものはありません。
「乳がん予防切除」は、遺伝子に大きくかかわっているというお話しですが

どのくらいの割合で陽性になるのでしょうか?

radio10_powerbay.jpg この遺伝子検査を受けた人のどのくらいの割合で陽性になるのでしょうか?
radio10_uchiyama.jpg 米国では20%程度が陽性になるようです。日本人での予備的な検討では27%という数字も出ています。20%や27%というと相当高いように思いますが、すでに乳ガンになってしまった人や、家系内に乳ガン、卵巣ガンで亡くなった人がいるなど、元々陽性に出る確率が高い人たちが受けているので、高めの数字である事は認識しておく必要があります。
どのくらいの割合で陽性になるのでしょうか?

日本でも検査はすぐに受けられるのですか?

radio10_powerbay.jpg 日本ではこの検査がなぜあまり普及していないのでしょうか。この遺伝子を持っているかどうか、という検査はすぐに受けられるものなんですか?
radio10_uchiyama.jpg この遺伝子検査はミリアドジェネティクス社が特許を持っていて、海外からの検査依頼を受け付けていませんでした。2008年にライセンスを受けた日本の会社が検査の受託を開始し、ようやく広まってきたところです。

現在国内では各地のガンセンターを中心に80以上の医療施設で検査が出来るようになっています。また読売新聞の調査では、聖路加病院やガンセンターなど16施設で予防的乳房切除を行えるように準備中とのことです。また21施設で予防的卵巣摘出を計画、またはすでに実施したとのことです。

もちろん検査結果が陽性に出た場合にはかなり悩むことになりますので、どちらの施設でも事前にカウンセリングを受けた上で、検査をやるメリットをしっかり理解して、検査の実施を決める手順になっています。
日本でも検査はすぐに受けられるのですか?

これからいろいろな議論が巻き起こってくると思いますが...?

radio10_powerbay.jpg このことについては、これからいろいろな議論が巻き起こってくると思いますが...内山先生は、レディスクリニックの院長として、どんなふうに考えていらっしゃいますか?
radio10_uchiyama.jpg 当院では栄養代謝に関わる遺伝子を検査してそれに合わせたダイエットプログラムを提供していますので、よくガン遺伝子は検査できないのですか、と聞かれます。ダイエットの場合は遺伝子変異があればそれに合わせて将来生活習慣病にならないようにいろいろと対応の方法を指導できますが、ガンの場合はその後の予防的措置や対応を当院で行えるわけではないので、今のところ扱っておりません。

遺伝子検査全般にまだ日本では十分に理解が進んでおらず、普及しているとは言いがたい状況です。検査が陽性に出た場合はガンやその他の病気になる可能性が高いことを知ってしまう、ということで恐怖心を持つ方もいらっしゃるようですが、検査をしようがしまいがその方の確率は変わりないので、可能性があることを知った上でどう予防するかを悩めばよいと思うのですが、怖い話は知りたくないと耳をふさいでしまう人が多いようです。

ひとつ理解していただきたいのは、遺伝子検査は0か1かではありません。ガンに関係する遺伝子変異が陽性に出たとしてもガンに必ずなるわけではなく、変異を持っていない人よりも確率が高くなるということです。ですので、親族に乳ガンや卵巣ガンで亡くなった人がいるという方など、少しでも可能性があるなら、遺伝子検査を受けて自分もそういう体質なのかどうかを知っておくことは重要かと思います。また乳ガンになってしまった人で、このBRCA遺伝子が陽性の人では、残った乳房に再発してくる確率が高いので、それについても理解しておく必要があります。ただ乳ガンは比較的発見しやすいガンですから、予防的に切除しなくても検診をしっかりやって、ガンをごく小さいうちに見つけて、そこで手術しても遅くはないと思います。逆に遺伝子検査で変異がなかったとしてもガンにならないということではありませんので、その辺はしっかり認識する必要があります。

確かに検診の度にガンが出来ていないだろうか心配するよりは予防的に切除を選択して安心したいと思う気持ちも十分理解できますので、取り得る手段のひとつとして否定すべきではないと思います。 予防的乳房切除といっても乳房をとってなくしてしまうということではなく、乳房の中身である乳腺組織を取り除き、その後に再建します。乳房を大きくする豊胸術と同じ技術で見た目には手術前とほとんど変わらない乳房にする事が出来ます。ただしこれらの検査や手術は、保険適応はありませんので、自費になります。
これからいろいろな議論が巻き起こってくると思いますが...?

遺伝子検査を受けてみようかな...と考えている方々に一言、お願いします!

radio10_powerbay.jpg 最後に...この問題がかなり気になっている、遺伝子検査を受けてみようかな...と考えている方々に一言、お願いします!
radio10_uchiyama.jpg 遺伝子検査を受けてもし変異があるとでた場合は、姉妹やお子さんも同じ遺伝子を引き継いでいる可能性が出てきますので、自分一人の問題では済まなくなることを認識しておいてください。
しっかりとカウンセリングを受けて良く理解した上でやるかどうかを決めてください。
予防的切除はまた別の観点での検討が必要で、その次のステップとして考え、遺伝子検査とセットにしないで、切り離して考えた方が良いと思います。
radio10_powerbay.jpg 「パークサイド広尾レディスクリニック」院長の内山(うちやま)明好(あきよし)先生にお話を伺いました!
内山先生、ありがとうございました。
遺伝子検査を受けてみようかな...と考えている方々に一言、お願いします!

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ドクター内山こと内山明好(うちやま あきよし)
Dr.内山(内山 明好)

浜松医科大学医学部卒業。医学博士。
同大学整形外科学入局、ハーバード大学骨疾患研究所留学。
その後エーザイ株式会社、グラスソ・スミスクライン株式会社にて薬事、薬剤安全性臨床開発等の部門長、 担当役員を歴任後、株式会社アーテイジ代表取締役社長及び、アーテイジ栄養代謝研究所の所長として健康増進事業に取り組む。現在、医療法人社団宗友会パークサイド広尾レディスクリニック理事長。

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【遺伝子検査・肥満・ダイエット外来】アーテイジ栄養代謝研究所

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