2008年度から健康保険組合に義務付けられる、メタボリック対策の健診も担当する「ドクター内山」が、長年の臨床や製薬企業の医療コンサルタントとしての経験を元に健康維持のための様々な情報を気軽に書き綴るブログ

【スタッフ投稿】ラジオ出演のお知らせ

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ドクター内山がラジオで分かりやすく解説!
出演番組は、bayfm(ベイFM [78.0MHz] エフエムサウンド千葉)の朝の番組「POWER BAY MORNING」です。

◆日時 2017年1月31日(火) ≪6時45分頃≫フィールド・レポート

「POWER BAY MORNING」とは、朝の5時~9時まで放送しているラジオ番組です。
POWER BAY MORNING ブログ

今回は、日本中で猛威をふるっている「ノロウイルス」と
「インフルエンザ」について...。そのほかにも今気になる病気について伺っています。

◆今年のノロの傾向とは!?

◆ノロウイルスの場合は、予防接種はないんですよね!?

◆インフルエンザの今シーズンの特徴・傾向というと・・・?

◆この冬流行っている病気や、内山先生が今気になっている病気はありますか?

◆耳掃除ダメなの!?「月に1~2回でいい」という説もあるそうですが・・・

◆ズバリ...内山先生が考える「正しい耳掃除」を教えてほしいです!!!

ぜひ、ご覧くださいませ。
http://www.metabo-help.com/2020/2050.html

2017/02/14 09:47:08 | コメント (0) | トラックバック (0)

人生100年の時代!

2017年年頭のごあいさつで「暦年齢は当てにならない」ということを書かせていただきましたが、
1月5日に日本老年学会と日本老年医学会が、『高齢者の定義』を見直すことを提言しました。

現在、65-74歳を前期高齢者、75-89歳を後期高齢者と定義していますが、これを65-74歳は
准高齢者、75-89歳を高齢者とするとしています。

国の各種健康関連のデータベースを用いた調査では、特に前期高齢者は加齢に伴う身体
機能変化が、以前に比較して5-10年遅れて出ている現状で、社会活動が可能な人が
ほとんどであるとの知見が得られたとしています。

つまり、65-74歳はまだ十分働けるのだから退職して遊んでいる場合ではないぞということです。
なんとなく年金や健康保険の財政状況を考えると、つい国の裏の意図を考えてしまいますが、
実際科学的にも5-10年若返っていることは事実のようです。

ただこの年代層では、個人差が大きく、元気に社会活動している人もいますが、そうでない
人達もいます。一般的に暦年齢が上がるに従い多様性(個人間の違い)は大きくなります。
熱力学の第2法則にエントロピーは増大するというのがありますが、人のカラダもまさに
この通りです。

『エントロピー』というのは説明すると難しいので省きますが、秩序だっていたものが時間とともに
乱れてくるということで、20歳代、30歳代など個人差はもちろんありますが、健康度も含めて
ほぼ同じようなカラダの状態ですが、50歳代くらいから個人間のばらつきが大きくなってきます。

これは環境から受ける影響が蓄積してくるともいえるわけで、そうなると自分の健康に直接
かかわる食事、運動などの生活習慣を見直して人生後半の環境から来る影響力をよい
方向に持っていく必要があるわけです。

平均的には5-10年若返っているというデータが出たということは、今後の国の政策をこの事実に
基づいて決められてくるわけですから(国の施策は平均値がものをいいます)、50歳代で疲れ
切っている人は自分で何とか健康を取り戻すことが喫緊の課題というわけです。

今まで遺伝子検査を使って遺伝体質を知り、それに合わせた食事、生活習慣を指導して
きましたが、今後ますますこういった対策が必要となってきます。

メタボヘルプ関連医療施設であるパークサイド広尾レディスクリニックでは、このような状況を
踏まえ、個人に合わせた老化対策を総合的にご支援していきたいと考えております。

2017/01/18 14:38:38 | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年年頭にあたって


新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、年が変わるということは暦年齢として否応なく1歳が年齢に付け加わるわけです。最近この数え方に多少違和感を憶えるようになりました。すなわち時間の進み方は人によって異なっていると思うようになったからです。

60歳は人生の一区切りとして還暦といいますが、今と昔の60歳はずいぶん様子が違います。私自身が60歳を超えたから言うわけではありませんが、私が子供の頃は60歳というと「おじいさん」という印象が強かったのですが、最近では60歳といえども元気で、仕事もまだ現役という方も多いかと思います。

2015年の統計では日本全国で100歳を超える人口が6万人を超えたことが報じられました。人の遺伝子は2~3万年くらい前からほとんど変わっていませんので、この最長寿命の伸びは環境因子の変化によるところが大きいといえます。逆にいいますと人の遺伝子は本来であれば100歳を超える年齢を達成できるポテンシャルを持っているということです。しかし80歳台で寝たきりになったり亡くなったりする方も多いので、人により寿命はさまざまで、きっと各人の時間の進み方も違うんだろうなあ、と思うようになったというわけです。

冒頭の暦年齢の話に戻りますが、各人の寿命が違うということは、暦年齢とカラダの年齢は一致していないということです。人の遺伝子は誰でも99.9%が同じで残りの0.1%に肌の色や身長、体重などカラダの特徴の違いがあるといわれていますが、もし遺伝子が寿命を決めているなら、皆100歳以上になってもおかしくないはずです。

しかしそうならないのは、それぞれ生活している環境が違うからです。この環境の違いと0.1%程度存在している遺伝子の違いが影響し合って、必要な遺伝子のスイッチが入ったり、入らなかったりと寿命の個人差がでてくると考えられます。

血液検査では『正常値』、『異常値』という言い方をしますが、遺伝子には『正常値』、『異常値』は存在しません。大多数の人が持っている遺伝子の型に比べてちょっと異なる型を遺伝子変異といいますが、これはあくまでも個性であって異なる型であるから病気というわけではありません。

ところが、型の異なる遺伝子を持っているのに、別の型の遺伝子を持っている人と同じ生活をしたら、それはカラダのどこかにひずみを生んでしまうことは想像に難くないと思います。そこで遺伝子の個性を調べて、現状のカラダの年齢を評価すると、どこにひずみがあるかが分かってきます。そこで老化に対する対策が立てられるわけです。

というわけでこのような研究と実践を発展させるべく、本年エイジングケアセンターを設立します。まだ明らかに寿命を延ばせる方法が見つかっているわけではありませんが、老化に係わる遺伝子も見つかってきていますし、このような老化遺伝子のスイッチを入れたり切ったりする天然素材なども見つかってきていますので、それらを組み合わせて少しでもカラダの老化を遅らせ、健康的な生活を楽しむことに役立てればよいと考えています。エイジングケアセンターの詳細は後ほどお知らせ致します。

では2017年も皆様に役立つ情報をお届けできるように頑張ってまいります。

2017/01/02 12:54:46 | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年の総括


2016年を振り返ると、私の中では遺伝子検査に注力した1年であったように思います。
遺伝子検査は従来から手がけている栄養代謝関連遺伝子の検査を中心に行っていますが、
後半からはGreenChordというがんを含む64疾患遺伝子のリスク判定をする遺伝子検査も
手がけるようになりました。
この遺伝子検査に含まれるがん遺伝子は胃がん、食道がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、
前立腺がんなど一般的ながんを網羅しています。多くの人はまだがんを突然降りかかってくる
災いのように捉えていますが、実は多くの場合生活習慣のゆがみから出てくる病気、すなわち
『生活習慣病のひとつ』として考えるべきなのです。
つまり生活習慣を変えることによりがんの発症をコントロールすることも可能だということです。

では、がん遺伝子を調べればがんになる、ならないが、分かるのでしょうか?
残念ながら研究はまだそこまで進んではいません。ただ少なくとも、『その人がかかりやすいがんは何か』、をある程度推測できるようにはなってきました。
『かかりやすいがんを知り、効果的な対策を立る』ということです。

遺伝子解析手法も日々発展していて、10万円程度で30億個ある塩基配列が全部分かって
しまう時代になってきています。ただ、すべての塩基配列がわかってしまうと、すべての遺伝子に
ついてその配列がわかってしまうことになり、不都合な真実、すなわち重大な不治の病気の
変異遺伝子の存在を知ってしまうことにもなります。
倫理学者の中には、もしそのような遺伝子変異があったら、それは知らせるべきではないという
立場を取る人たちがいます。ただこの議論を聞いていると、私は昔のがんの告知を思い
浮かべてしまいます。

私がまだ医者に成り立ての頃は、『がんは告知すべきではない』というのが主流で、ほとんどが
がんであることを偽って治療していました。
「先生、私は本当はがんなのでしょう?」と聞かれて答えに窮したことも何度かありました。
今では考えられないことです。当時はまだ抗がん剤も有効なものが少なく、がんの告知イコール
死の宣告のように受け取られていた時代背景があったからなのかもしれません。

まだ治療が難しいがんも多くありますが、今ではがん治療によって治るがんも出てきている時代です。おそらく遺伝子変異もこれと同じで、ごく近い将来には、個人の情報なのになぜ本人に知らせないのかということになると思います。そのためには遺伝子の持つ情報の意味をしっかりと分かりやすく伝えていくことが医療者のつとめだと考えています。

今後広げていこうとしているニュートリマイスター講座は、ベーシックでは、まずはカラダの仕組みや栄養の働きを知って、健康とは何か、健康な体になるための方法は何かを学んでいただくために作成しました。
将来的にはニュートリマイスターとは医学、栄養学と遺伝子情報を結びつけられる人と定義できるくらいに発展させられればよいと考えております。

2017年も健康で病気にならないカラダづくりに貢献できるよう頑張ってまいります。
ご支援をよろしくお願い致します。

2016/12/26 09:45:32 | コメント (0) | トラックバック (0)

【スタッフ投稿】ラジオ出演のお知らせ

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ドクター内山がラジオで分かりやすく解説!
出演番組は、bayfm(ベイFM [78.0MHz] エフエムサウンド千葉)の朝の番組「POWER BAY MORNING」です。

◆日時 2016年11月29日(火) ≪6時45分頃≫フィールド・レポート

「POWER BAY MORNING」とは、朝の5時~9時まで放送しているラジオ番組です。
POWER BAY MORNING ブログ

今回は、「今年は例年より2か月早く流行中!「インフルエンザ」について」のお話・・・

◆<なぜ今シーズンはこんなにピークが早いんですか?

◆今シーズン流行しているインフルの型は何が多いんですか?

◆とにかく今すぐ予防接種を受けたほうがいいですか?

◆インフル対策として、おすすめの 対策を教えて下さい。

◆<鳥インフル...普通にインフルとの違い、注意点などを教えてください。

◆<特に注意したい 病気、はやり始めている病気などがあれば、教えてください!

ぜひ、ご覧くださいませ!!
http://www.metabo-help.com/2020/2050.html

2016/11/30 18:15:20 | コメント (0) | トラックバック (0)

病気にならないカラダ作り

ある方が病院の外来を訪れました。
まず受付で何科にかかりたいですかと聞かれました。その方は病気にならない方法を
教えてくれる診療科にかかりたいですと答えました。受付は困惑しました。
受付は、「残念ながら、そのような診療科は当院には存在しませんので、どうぞ病気になってから
当院にお越しください」と説明してその方にお引き取りを願いました。

このように日本の医療は病気になってから始まります。
すなわち、困った時の駆け込み寺的な存在です。医師も病気の人には興味を示しますが、
冒頭の方が受付をすり抜けて外来まで来てしまったら、きっと何しに来たのですかと
いってしまうかも知れません。

しかしそれでよいのでしょうか。

私はほんとうの医療は人々を病気にさせないことだと信じています。
病気にならないカラダを作る、それを一緒に考えていくことがほんとうの医療であると。

それでもようやく病気は早期発見が重要と人間ドックなど検診の仕組みは充実してきました。言葉は悪いですが、「早期に病気を見つけて病院に送り込む仕掛け」はできています。
もちろんこれはこれで非常に重要なことです。病気が深刻にならないうちに見つかれば
治療によって元に戻ることができます。しかしせっかくこのような検診の仕組みがあっても検診に行く人たちはまだまだ少ない状態です。

それでは、『このように自由気ままな生活をして、病気になってしまってから医療の
お世話になることがよいのでしょうか』と尋ねると、これはどなたに聞いても「よくない」と答えるでしょう。
また別の質問で病気になっても仕方がないと思っているかどうかと聞いてみますと皆、
病気にはなりたくないと答えるでしょう。

私は、長年医療の現場とそこで治療手段となる薬剤を開発する製薬企業に勤務していました。治療薬はもちろん必要不可欠な存在ですし、より効果の高い薬剤を開発することは重要なことだと考えていました。
しかし今は病気にならないことがもっと重要なことだと思うようになりました。

病気にならないカラダを作る第一歩としては、自分自身のカラダの仕組みを知ること、
すなわちカラダの基本的な取扱説明書が必要だと思います。そのような目的で
ニュートリマイスター講座を開設することにしました。

ニュートリマイスター講座のベーシックコースを学んでいただくことでカラダの基本的な
仕組みや身近な病気について、また病気にならないカラダを作るための栄養についての
知識を身につけることができます。

ニュートリマイスター講座の内容を実践することで、いくつになっても元気に活動できる、
そんなカラダを作っていきましょう。

※ニュートリマイスター講座のベーシックコースは、近日中に詳細をお知らせ予定です。
http://nutri-meister.com/

2016/11/25 14:56:42 | コメント (0) | トラックバック (0)

小林麻央さんのブログを読みました

小林麻央さんのブログを読みました。

最初は人間ドックの検査で乳腺に腫瘤があるということで精密検査を勧められ、
精密検査での診断では授乳中の小さなしこりなので心配ないという判断だったことが
書かれていました。

その後知り合いのドクターなどからも心配ないと言われて、8月に再検査の予定が10月に
なったことを悔やんでいる気持ちが書かれています。私も知り合いから相談されると、
つい楽観的な話をしてしまいますが、これを読んで考えてしまいました。
少しでも安心させてあげたいし、かといって確率としてはゼロではないので厳しめの話を
常にすべきなのか・・・悩んでしまいます。

ところで読者の中には、最初の段階できちんと生検して診断をつけなかった最初の専門医を
とんでもないと思う方もいらっしゃるかと思いますが、画像検査で良性と判断されたしこりを
普通は生検しません。また乳がんは一般的に進行がそれほど早くはないがんですので、
半年後に様子を見ましょうというのはごく普通の判断だと思います。麻央さんのように
半年で大きく進行してしまうことは非常に特殊な例です。

最初のごく小さなしこりの段階では、早く進行するがんなのか、ゆっくりのがんなのかの判別は
付きにくく、一般の方は『どうしたらいいの?』と思われる方も多いでしょう。
また昨年話題になった北斗さんの例のようにエコーとマンモグラフィと両方受けていたのに
発見できなかったということで、どんな検診を受けたらいいのというのも悩ましいところです。

一般的にがん検診は年に1回というのが標準ですが、がんの中には一端できると非常に
大きくなるスピードの速いがんがあり、前年の検診では異常なかったのに、見つかった時には
すでに転移していたということもないわけではありません。この1年というタイムスパンは、
一般的ながんを対象として、検診にかかる費用と発見する確率から考えて導き出されたもので、
速いスピードで育つがんはこれでは早期発見というのは難しいことになります。

通常の検診以外で、現段階で参考になるとするとがん遺伝子検査があります。
若くしてがんになる方では、がん抑制遺伝子などに変異を持っている場合が多くあります。
家族性に乳がん、卵巣がんを起こすBRCA1、2という遺伝子の変異は、2013年に
アンジェリーナジョリーさんというハリウッド女優がこの変異があるために予防的に
乳腺と卵巣を取ってしまったことで広く知られるようになりましたが、これ以外にもいくつかの
がん遺伝子変異があります。遺伝子変異がなかったらがんにならないというわけでは
ないですが、少なくとも変異のある、がんリスクの高い人では検診回数を増やすとか、
腫瘤が見つかったら早めに生検などの精密検査をやってがんかどうかを確認するといった
手段をとることができます。

いずれにしてもこれをやっておけば安心という検査はまだ存在しないのですが、定期的な
健康診断や診察結果を十分に確認すること、さらに、タバコや過度の肥満といった、
がんのリスク因子を減らす生活習慣を送ることがまずは先決でしょう。

都内にお住まいの方で、検診の受診や個別にご相談されたい方がいらっしゃいましたら、
クリニックへお越しください。

2016/09/20 14:58:12 | コメント (0) | トラックバック (0)

【スタッフ投稿】ラジオ出演のお知らせ(2016/8/16)

メタボヘルプ.comスタッフからのお知らせです。

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ドクター内山がラジオで分かりやすく解説!
出演番組は、bayfm(ベイFM [78.0MHz] エフエムサウンド千葉)の朝の番組「POWER BAY MORNING」です。

◆日時 2016年8月16日(火) ≪6時45分頃≫フィールド・レポート

「POWER BAY MORNING」とは、朝の5時~9時まで放送しているラジオ番組です。
POWER BAY MORNING ブログ

今回は、「夏バテ対策最新情報」のお話・・・

毎年のことながら、この暑さ...いろいろな部分で体調管理が難しい時期です。

体調管理法としてコレ!という方法、ワンポイントアドバイスなどあれば、教えて下さい!

熱中症も最近は室内や夜間になる方も増えていますよね?

熱中症のニュースはよく耳にしますが...その他、夏に(女性が)かかりやすい病気・症状というと・・・?

夏に関係なく、女性の間で増えている病気、症状ってあるんですか?

小林麻央さんや北斗晶さんの乳がんのニュースがあって、健診率は上がってきましたか?

がん検診をしっかり受けることを広めていくにはどうしたらよいのでしょうか?

この時期気を付けたい症状、その対策...最後にお願いします!

ぜひ、ご覧くださいませ!!
http://www.metabo-help.com/2020/2049.html

2016/08/23 09:24:39 | コメント (0) | トラックバック (0)

ニュートリマイスターWeb講座のスタートにあたって

ニュートリマイスターWeb講座をスタートしました。

テレビでは健康バラエティが大流行で、多くの人が医学や栄養学について語っています。
しかし、テレビの特性として視聴者が興味を引くようにある一面を取り上げて強調したり、
やたらに恐怖心をあおるような番組作りをしたりしています。
またインターネット上でも多くの健康情報が氾濫しています。

日々、クリニックで診療をおこなっていて気になることは、来院される患者さんの中に
そのような番組からの情報やインターネットでの情報を信じて疑わない方が多く
いらっしゃることです。
中には、一般の方による医学情報の書き込みを信じたり、極端に偏った情報に頼ったり
する方も見かけます。そこで、もう少しきちんとした、日常生活に応用可能な医学と
栄養学を併せた知識があれば、これほど混乱することはないだろうと思い、
このニュートリマイスター制度を立ち上げました。

ニュートリマイスターとは、医学と栄養学の専門家によるしっかりした基礎知識を
身につけることにより、ご自身の健康はもちろん、ご家族の健康管理もできる
マイスター(専門家)を目指します。
単に医学や栄養の細かい知識というよりは、日常生活に応用可能な実用的な知識と行動を
身につけることができます。

本Web講座ではまず初歩的な医学と栄養を併せた知識を学んで、それらを実生活に
生かし、健康で若々しく、そして美しく年を重ねていくことを目標とします。

医学と栄養の正しい知識をもとに、すぐに役立つ「健康・栄養・ダイエット」に
関する行動を身につけ、病気にならないための予防医学の実践を始めましょう。

2016/04/06 10:26:46 | コメント (0) | トラックバック (0)

タバコの依存性と治療薬のおはなし

連日、元野球選手清原の覚醒剤問題がマスコミを賑わしています。
今回はタバコに含まれるニコチンも覚醒剤に匹敵する依存症を引き起こすというお話を
したいと思います。

ご存知のとおり、タバコには煙の中に有毒物質が含まれており、
これが様々な健康被害をもたらします。
これだけなら誰もタバコなど吸わないと思いますが、一度吸ったら止められなくなるのは
タバコの煙の中に含まれるニコチンが強力な依存を誘発するからです。
ただ覚醒剤と異なり幻覚などの精神症状は出てこないので、犯罪に結びつかないことから
野放しにされていますが、本人への健康被害という面ではほぼ同じですし、
また受動喫煙を考えると他人への加害という面でも考えないといけませんね。

私がクリニックで行っている禁煙外来では、タバコが如何に健康にとって
危険なものであるかをまず説明しています。

WHOでは、
◆死亡する10人に1人はタバコが原因である、吸わない人に比べて
肺ガンになる確率は50倍とか70倍といった報告がある

◆肺ガン以外にも咽頭がん、喉頭がん、胃がん、大腸がんとほとんどすべての
がんになる確率を上げている

◆がん以外にも閉塞性肺疾患(COPD)といって肺の組織を壊して酸素交換が
できなくなる病気になる

等々、これでもかというくらいの状況証拠を示して、禁煙の方向に意識を向けます。

しかし、そのようなことを頭では理解していても吸うのを止められない人が
ほとんどではないでしょうか。
どうやらヒトの脳は、ネガティブなことは自分に当てはめた場合に割り引いてしまう
習性があるようです。

そこで最近では、逆にタバコを止めるとどんなによいことがあるのかを説明するように
していますが、その方がむしろ積極的に止めようという気になってくれるようです。

たとえば、女性で一番多いのは肌の改善です。
タバコを止めて2,3週間くらいでカサカサの乾燥肌がもちもち肌になりました、という人が
大多数です。もちろん咳や痰が多かった人は止めた途端に減ってきますし、
体に染みついたタバコ臭もなくなります。
においの感覚も戻ってきて敏感になるので、禁煙したほとんどの人は、喫煙者が
こんなに臭かったのかとびっくりしています。

よく禁煙できないのは根性がないからだ、とか意志が弱いとかいわれますが、
そんな問題ではありません。それくらいニコチンの導く依存症は強力なのです。
脳の中には、特にニコチンがくっつきやすい場所(ニコチン受容体)があり、
ここにニコチンがくっつくと、脳の中でごほうび物質が放出されます。
そうすると脳はうれしいと感じ、また脳はうれしいと感じた行動を強化するくせが
ありますので、どんどんこの喫煙という行動が強化されてしまい、最後には
止められなくなってしまうのです。

「禁煙はお医者さんと相談だ」というテレビコマーシャルをご存じですか?
最近では子供がお父さんに作文を読むというコマーシャルになっていますね。
これは、チャンピックス(一般名バレニクリン)という禁煙補助剤を医療機関での
処方薬として発売している製薬会社のコマーシャルですが、
このチャンピックスというお薬は脳の中でこのニコチンがくっつく場所を先取りして、
ニコチンがくっつかないようにしてしまうお薬なのです。

つまり、『ニコチンがくっつかない→ごほうび物質がつくられない』ため、
タバコを吸っても、脳がタバコを美味しく感じられなくなります。
それに加えてタバコを止めようという意識が後押しすれば、
脳の中で強化されたタバコを吸うという行動が弱まってくるのです。

タバコが非常に吸いたくなる時期を無事に過ぎれば徐々にタバコなしでも
いられるようになります。
この治療方法はいくつかの条件はありますが、該当すれば健康保険が使えます。

しかし、この治療法を続けられなくなる一番の原因として、副作用があります。
脳に作用するお薬のため、吐き気、便秘などの胃腸症状が出やすいのです。
副作用の出方は人により様々ですが、このため継続できなくなってしまう人もいます。
そのような人には吐き気止めなどを一緒に飲んでいただき、なるべくがんばって
継続するようにしてもらっています。
保険で認められている治療期間は12週間、3ヶ月ですが、もう少し幅広く、
柔軟性をもって使えるようになると禁煙に成功する人も増えるのではないかと思います。

東京オリンピックをひかえ、全てのレストラン等人の集まる場所を禁煙にしましょうと
いう法律案が出されようとしています。もちろん政治家の中には愛煙家の人たちも
多いので、成立するか微妙なところですが、病気の原因になることがわかっていて、
その原因となるものを禁止もしくは制限できないのはなぜなのでしょうか?!

健康被害をもたらす行動を取っていながら同じ医療保険料を払うのは、
納得できないと思うのは私だけではないでしょう。

2016/02/05 09:32:43 | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年3月

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プロフィール

医師、医学博士。メタボリックシンドロームに精通し、大手製薬会社にメタボ体策健康栄養指導を提供。

著作一覧

ラジオ出演履歴(2014~2017)

radio_bn.jpg2017年1月31日(火)
「ノロウィルス」と「インフルエンザ」について
(ベイFM78.0MHz)
radio_bn.jpg2016年11月29日(火)
「インフルエンザ」について
(ベイFM78.0MHz)
radio_bn.jpg2016年8月16日(火)
「夏バテ対策最新情報」について
(ベイFM78.0MHz)
radio_bn.jpg2015年10月6日(火)
「乳がん」について
(ベイFM78.0MHz)
radio_bn.jpg2015年8月18日(火)
「夏バテの時期、気を付けたい病気」について
(ベイFM78.0MHz)
radio_bn.jpg2015年3月3日(火)
「卵子凍結保存」について
(ベイFM78.0MHz)
radio_bn.jpg2015年1月13日(火)
今年1年を健康に過ごすコツ
(ベイFM78.0MHz)

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TV出演・メディア掲載履歴