2008年度から健康保険組合に義務付けられる、メタボリック対策の健診も担当する「ドクター内山」が、長年の臨床や製薬企業の医療コンサルタントとしての経験を元に健康維持のための様々な情報を気軽に書き綴るブログ

インフルエンザ感染の仕組みとその治療(その1)

インフルエンザはどうやって感染するの?

さてインフルエンザウイルスは呼吸器粘膜にとりついても、
粘膜細胞の表面にある粘液に邪魔されると細胞に到達できません。
空気が乾燥して、呼吸器粘膜上の粘液が少なくなると
ウイルスは動きやすくなります。

空気が乾燥する冬の時期にインフルエンザが流行するのはこのためです。

粘液中の糖鎖にあるシアル酸と、
ウイルスの外側にあるヘマグルチニン
(インフルエンザウイルス模式図のHA)の突起がまずくっつきます。
くっついたままですとウイルス同士も結合して
粘膜細胞に到達できませんので、
ここで同じくウイルス表面に並んだノイラミニダーゼ(模式図のNA)という
酵素が働いて、シアル酸と糖鎖を切り離してウイルスが
粘膜細胞に到達するのを助けます。粘膜細胞に到達するとウイルスは、
今度は細胞膜にあるシアル酸にくっついて細胞の中に入り込んでいきます。
インフルエンザウイルスは
(-)鎖RNAウイルス(ウイルスの中に自分自身を作り出す設計図として
RNAを持っている)ですから、
ウイルス自身が持っているRNA合成酵素を使って、
メッセンジャーRNA(アミノ酸を組み合わせてタンパク質を合成するRNA)をまずつくり、
それからウイルスタンパクを合成します。
(参考までに(+)鎖RNAウイルスというのは、
ウイルスの持っているRNAがメッセンジャーRNAそのもので、
細胞に入り込むと即タンパク質を合成できるウイルスです)。

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明日は伝染の仕方についてお話します。

投稿者 webmaster : 2008年12月22日 14:05

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プロフィール

医師、医学博士。メタボリックシンドロームに精通し、大手製薬会社にメタボ体策健康栄養指導を提供。

著作一覧

雑誌掲載履歴

new2011年8月4日
女性セブン(30号)
「ダイエット大特集 太る人、太らない人の違い」インタビュー出演

TV出演履歴

2010年10月20日
首都圏ネットワーク
「個人に広がる遺伝子検査」インタビュー出演

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