2008年度から健康保険組合に義務付けられる、メタボリック対策の健診も担当する「ドクター内山」が、長年の臨床や製薬企業の医療コンサルタントとしての経験を元に健康維持のための様々な情報を気軽に書き綴るブログ

ダイエット時の適切な運動量とは?!


クリニックでの生活習慣病外来で、よくある質問があります。
「健康管理には食事と運動が大切ということで、食事はいろいろ細かいお話しを
聞くのですが、運動については何をどこまでやればいいのかよくわかりません」と
いうものです。

確かにダイエットには食事と運動の両面からの対策が必要です。
それはエネルギーの余剰分を脂肪の形でため込んでいざというときにそれを使って
生き延びようというのが、生物としての人の生き残り戦略ですから、食事を
コントロールしてその脂肪を減らそうとすると、カラダとしてはある程度脂肪が
減ったところでそれ以上減らさないような代謝に切り替わります。そこからさらに
食事のコントロールを続けていきますと、エネルギー源として脂肪以外のものを
使うようになってきます。その代表候補が筋肉です。この段階で筋肉があまり
使われていないと、筋肉のタンパク質がエネルギー源として使われる量が増えてきます。

運動そのものでのエネルギー消費量はつらい割には大きくないので、運動だけで
やせるためには相当ハードと感じるようなトレーニングが必要になってきますが、通常の
ダイエットであればまずは食事管理をしっかりやって、運動としてはともかく筋肉を
使っていますといった程度の運動量で大丈夫です。

食事はキロカロリーという単位が使われますが、運動ではメッツとエクササイズという
単位が使われます。今回はこの2つの単位を覚えてください。
メッツは運動の強さ(運動強度)で、運動の種類毎にだいたい決まっています。
静に寝ているときの運動強度を1メッツとして、たとえば普通の歩行ですと3メッツ
くらいですし、ジョギングが7メッツくらいです。これに時間をかけたものが
エクササイズになります。

たとえば30分歩いたとすると3メッツ×0.5時間=1.5エクササイズとなります。
これに1.05と体重をかけると消費エネルギー量(キロカロリー)が計算できます。
すなわち体重50kgの人が30分歩くと78キロカロリーとなり、体重70kgの人ですと
110キロカロリーとなり、体重の多い人は運動の効果も大きいということになります。

何事も積み重ねが大切で、軽い運動でも積み重ねていくうちに習慣化していきます。
運動については、この習慣化が非常に大切で、何かあればすぐに立って、動くという
習慣が作れた人とそうでない人では同じ食事管理をしていても結果には大きな差が
生まれます。

食事を減らしているのに体重が減らない方はともかく動く、歩くことを追加してみては
如何でしょうか。

投稿者 webmaster : 2015年5月21日 14:35

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医師、医学博士。メタボリックシンドロームに精通し、大手製薬会社にメタボ体策健康栄養指導を提供。

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