2008年度から健康保険組合に義務付けられる、メタボリック対策の健診も担当する「ドクター内山」が、長年の臨床や製薬企業の医療コンサルタントとしての経験を元に健康維持のための様々な情報を気軽に書き綴るブログ

ダイエット法いろいろ-その3

 メタボリックシンドロームの成因の項でも書きましたが、この病気には「インスリン」(インシュリン)が非常に大きな役割を果たしています。

すなわち吸収されたブドウ糖を筋肉でうまく使えるようにするのもインスリンなら、脂肪をため込むのもインスリンです。

インスリンが過剰に分泌されるとこの脂肪蓄積の作用が強くなります

たとえば急いで食事を詰め込むと一挙に血糖値が上がり、インスリンが過剰に出ます。あるいは非常に吸収の良い糖分、たとえばブドウ糖そのものを飲んだりしても血糖値は急激に上がり、インスリンが過剰に出ます。

この過剰なインスリンが肥満を悪化させることがわかってきました・・・

早食いの人が概して肥満であるのはこのためです(ギャル曽根は例外です)。

 ここでインスリンの出方をコントロールすることにより肥満対策をしようというアイデアが出てきました。ひとつは「ゆっくり食べよう」という指導、もうひとつは「低インスリンダイエット」、究極はアトキンスダイエットです。

「ゆっくり食べよう」は誰にでもできて、結構効果のあるやり方です。低インスリンダイエットは血糖値が急激に上がることを防いで、インスリンの過剰分泌を抑えてやるという方法です。

血糖値が上がることを防ぐために、家庭でできることは野菜、特に繊維が多くカロリーが少ないキャベツなどの野菜をたくさん食べることで、糖の吸収を遅らせる方法があります。

キャベツダイエットとしてはやりましたが、メタボや糖尿病の人にはかなり有効な手段です。

 さてこの考え方を推し進めて、糖分の供給源である炭水化物を極端に減らしたのがアトキンスダイエットです。

ロバートアトキンス博士が発表したダイエットプログラムで、血糖値を上げる炭水化物を極端に制限して、そのかわりタンパク質、脂質は制限しない食事法です。

タンパク質、脂質を制限しないことから、肉食の多い欧米ではかなりの人気ダイエット法となりました。体重減少は比較的早く効果が出ますが、脂質過剰になることから、栄養バランスはくずれ、1年くらいの長期で見ると体重減少は通常の低カロリーダイエットと同じになったという臨床試験データもあります。食事内容を元に戻すとリバウンドが強いという報告もあるようです。

投稿者 Dr.uchiyama : 2007年10月17日 11:17

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プロフィール

医師、医学博士。メタボリックシンドロームに精通し、大手製薬会社にメタボ体策健康栄養指導を提供。

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