2008年度から健康保険組合に義務付けられる、メタボリック対策の健診も担当する「ドクター内山」が、長年の臨床や製薬企業の医療コンサルタントとしての経験を元に健康維持のための様々な情報を気軽に書き綴るブログ

ダイエット法いろいろ-その1

 世の中いろいろなダイエット方法の情報が氾濫しており、その情報の多さに混乱することも多いと思います。ここでそれらを整理してみたいと思います。

 まず一般的なのは「摂取カロリー量が消費カロリー量をうわまらないようにする」、低カロリーダイエット・・・。

この場合、摂取カロリー全体に占める脂質のカロリーが多いのが普通ですので、まず脂質の摂取を控えるということになります。
その上で、さらに炭水化物を減らして、総カロリー量を減らすという「超低カロリーダイエット」。

これらのダイエットは全体のカロリー量を把握できれば比較的簡単に実行できますので、通常病院などの食事指導というとこのタイプのダイエット法になります。

ところがおなかは減るし、食欲の本能に勝つのは禅僧でもない限り困難なことで、たいていは1、2ヶ月で脱落します。それに単に食事量を減らしただけでは栄養的にも偏りが出てきて、極端になると健康問題を引き起こす可能性があります。

 そこで出てきたのが、食事量を減らしてその一部を低カロリーの代替食品でおきかえたダイエット法。

これですと、たとえばお昼ご飯の代わりにこの食品を食べることで、1食分のカロリーをカットできるのと、多少飢餓感を抑えられるというメリットがあります。今世の中で一番出回っているダイエット法はこの方法です。代替食品は低カロリーで飢餓感を少なくできれば何でも良く、たとえばこんにゃくダイエットや寒天ダイエットというのもはやりましたね。

また有名なマイクロダイエットも基本的にはこのタイプです。ただこんにゃくや寒天と違うのは、栄養素も考慮されているということでしょうか。医療機関向けのマイクロダイエットもあり、このタイプのダイエット方法の中では信頼性は高いといえます。

 実は私もこのタイプのダイエット法を試したことがあります。体重は多少減りましたが、1ヶ月程度で挫折しました・・・ひとつの理由はやっていてぜんぜん楽しくないのです。

たとえ1食分とはいえ、他の人が楽しそうに食事をしているのを横目で見ながら、パックに入った飲料を飲む。そのとき気がついたのは食事は単に栄養補給のためだけではないということです。

食事をするという行為自体が大きな意味を持っているということです。
もうひとつはやはり時間がたつと次の食事までにおなかがすいてしまうことです。この飢餓感を覚えるということはダイエットのひとつの落とし穴なのです。

 おなかがすいた状態が長く続きますと、体は緊急事態だと認識します
そうしますとわずかでも入ってきた食糧を無駄にしないように、体はいろいろなホルモンを動員して吸収効率を高めます。

さらに少しでも残っている糖や脂肪があればともかく脂肪組織に溜め込もうとします。
低カロリーダイエットをやって経験された方も多いと思いますが、最初は順調に体重が減っていたのにあるときまったく減らなくなります。それどころか食べる量は増えていないのに体重がむしろ増えてしまう、という現象も起こってきます。このメカニズムがダイエットを行うときに一番気をつけなければいけない落とし穴です。

ということでこの食事を減らす低カロリーダイエットは長続きさせるためには強靭な意志の力と精神力が必要とされ、また一旦中止するとほとんど必ずリバウンドがくることです。

 そうは言ってもカロリーオーバーで痩せるはずもなく、低カロリーダイエットは基本ですから、以上の難点をどう工夫すればよいかということが効果を上げるためのダイエットのポイントとなるのです。このポイントについては次回以降でお話します。

投稿者 Dr.uchiyama : 2007年09月17日 11:13

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