「花は盛りに月はくまなきをみるものかは」
(桜の花は、何も盛りだけを、月は、何も曇りなく照りわたっているのだけを見るものではない。)といった
ひねくれ者が昔いたようですが、やはり桜は満開の花を見るのが一番でしょう。
万葉の時代は花といえば桃の花だったそうですが、平安の時代になると花といえば桜となり、
一斉に開いて、はらはらと散りゆく姿は諸行無常の日本人哲学の基本となり、
また武士の世ではその散りゆく姿の潔さがますますもてはやされ、
満開に開いた艶姿の中にうら悲しさを読み取る美学にもつながっていったようです。
震災で多くの人がまだ大変な思いをしているのに、花見どころではないだろうという批判もごもっともですが、
いつまで落ち込んでいても先には進めませんから、咲き誇る桜の元気をもらい、
花が散った後も美しい緑の葉を飾る桜の前向きな姿に学ぼうではありませんか。
と言い訳が長くなりましたが、高輪プリンスでやっている桜祭りに誘われて、
満開の桜の花を楽しんできました。

ワイングラスの中に注がれたダークレッドのワインとその上に浮かんだ花のひとひらが味に
いっそうの深みを与えるかのようでした。
花を愛でながら日本人の原点を思い起こしつつ、復興に向けてがんばりましょう。
皆様のお役に立てますよう、未来の健康をサポートできますように、
これからも健康情報を提供していければ と思います。
5月の連休も終わりましたね。
今年のGWは、曜日の配列も良かったかと思いますが、皆さんはどう過ごされたでしょうか。
私はほとんど家にいて、本を読んだり、パソコンをやったり、スポーツジムに行ったりといったところでしょうか。
あとは普段なかなかジムに行けないので、2日おきくらいにいってみました。
当然体重を減らせるだろうと考えての行動でした。
ジムでは何をやっているかというと、普段はエアロバイク、マシントレーニング、水泳をやっています。
エアロバイクは、かつては30分でしたが、最近はちょっと延ばして40分です。これでけっこう汗をかきます。
マシントレーニングでは、三角筋、広背筋、大胸筋、上腕二頭筋、三頭筋、腹筋、背筋、
大腿四頭筋、大腿二頭筋、下腿筋といった順番でマシンを使っていきます。
特にこの順番が大事なわけではありませんが、手足と胴体のコアマッスル全体を使うことが大事です。
私はマシントレーニングで筋肉を鍛えて、ムキムキになろうとは思ってはおらず、
ある程度の負荷を筋肉にかけてあげれば目的達成です。
普段は週末に通うのがせいぜいですが、それで体重維持はできていたので、
今回これだけやれば2Kgくらいは体重を減らせたかな、と思っていました。
さて、結果はどうだったでしょうか。
結果は、連休の前後で体重は1Kg増えてしまいました。
なぜ増えたのでしょう。
それもそのはず、私の場合、連休中はジムにいった以外はごろごろして体を動かさず、
朝からワインを飲んだり、しっかり食べたりの生活だったのです。
GW中のウェイトコントロール作戦の結論ですが、
ジムで短時間一生懸命運動をやってもそれだけでは体重は減りません。
つまり、集中的な運動で体重を減らそうと思ってはいけないということです。
やはり体重を減らそうと思ったら、食事のコントロールが必要です。
逆に食事だけでもダメですので、両方をうまく組み合わせてはじめて体重管理が可能になります。
ということで、軽い運動でよいから長い時間をかけて体を動かしていることが、
体重減少には重要だということを改めて実感した連休でした。
昨日は、とても感慨深い日となりました。
それは、たまたま生演奏のオーケストラを聴く機会に恵まれたからです。
クラシックは好きで普段CD等でよく聴くのですが、なかなか生の演奏会には行く機会がありません。
昨日はある大学の学生さん達がクラブ活動でやっているオーケストラの演奏を聴きましたが、
クラブ活動とは思えない、けっこう本格的なものでした。
生の演奏会では、私は特に演奏が始まる前の調音(チューニング)が好きです。
こんなことをいうとなんて変わった奴だと思われるかもしれませんが、
なぜかあの場面では興奮を覚えるのです。
クラシックオーケストラの調音は、始めにオーボエという木管楽器がラ(A音)の音を出します。
それに合わせて第一バイオリン(客席から見て通常指揮者の位置のすぐ左隣にいるバイオリンで、
コンサートマスターの役割もつとめます)が音程を調節します。
それが終わると今度は第一バイオリンが同じ音を出して、他の楽器もその音に合わせて調音します。
最初は同じ音でそろっているのですが、A音の調音が終わると弦楽器では他の弦も合わせますので、
少しずつずれた音が、水面に石を投げ込んでできた波紋のように様々な音が組み合わさりながら
広がっていきます。
不協和音のようでいて、でも不快な音ではない不思議な音の集団です。
それはその後にくる演奏への期待感からか、心の中にも波紋として広がってくるのが何とも心地よいのです。
さすがにCDではそんな場面の録音はほとんどありませんので、
生演奏ならではの楽しみを久しぶりに味わうことができた、癒しのひとときでした。
東京港区、愛宕山にある愛宕神社のすぐ隣にそのレストランはあります名前は「T」。
ソムリエで有名な田崎真也氏プロデュースの和食レストランです。
この店名は田崎のTだそうです。そうするとSもありそうですが、ほんとうにありました。
愛宕山を下って道路の新橋側に「S」というフレンチレストランがやはり田崎真也氏プロデュースのお店です。
今回はこの愛宕山の和食レストラン「T」を覗いてきましたので、そのメニューなどをご紹介します。
愛宕神社はご覧の急階段(出世階段というのだそうです)を上ったところにあります。

下から見たのでは如何に急な坂かがわかりにくいので、上から覗いて撮ってみました。

お店の建物は神社の社務所かと思わせるような木造平屋建てで、
店内は20席程度の比較的こぢんまりしたお店です。

さすがにソムリエプロデュースのお店だけあって、店員さんのサービスは心地よいものを感じました。
お料理の全体は会席料理のようなフルオーケストラの交響曲と言うよりは、
弦楽四重奏だとかピアノソナタなどの小品のアンサンブルといった印象です。
田崎氏のお店なのにお酒は日本酒、焼酎、ビールだけでワインはありません。
つまり和食に日本のお酒を合わせて楽しんで下さい、という趣向なのでしょう。
ビールも地ビールやお店のオリジナルビールなどちょっと変わったものもあります。
お料理も東京の地のものにこだわった食材が使われていました。
さて一品目、「イカのカステラ風とゆず皮の蜜煮」。イカの風味が新鮮です。

二品目は「おからとマイタケの焚き物」、三品目は「紅芯大根と湯葉よせ」で味付けに酸味がきいていたので、
何かと思いましたら、白ポン酢とのことでした。これは白醤油で作ったポン酢です。

紅芯大根の紅色と湯葉の色合いを殺さないように、ポン酢を透明にしたにくい演出です。
続いては大根の煮物、これは結構しっかりした味付けです。
その後お造りとして「アコウダイとマダイ」、「手鞠寿司」の上に乗っているのはメダイの「づけ」で、
ちょっとピリ辛風味なのは口の中での小さな驚きでした。
もうひとつの手鞠はするめいかの一塩で、するめいからしい歯ごたえの一品です。

続いては「金目鯛のゴマ汁しゃぶしゃぶ」です。

とてもだしのきいたゴマ汁を煮立たせて、ここに脂ののった金目鯛の薄造りをしゃぶしゃぶで という
ちょっと変わった趣向でしたが、このしゃぶしゃぶ用の汁も品のよいだしとゴマの風味がうまく調和して、
金目鯛だけでなく思わず汁も楽しんでしまいました。
焼き物は、これまた「金目鯛の黄金焼き」で、朴葉に乗せて焼いたものです。

金目鯛も脂がのっていて、しかもマヨネーズの焼き物ですから、ちょっと脂っこくないか心配しましたが、
朴葉の焼いた香ばしい香りが脂っぽさを見事に抑えていました。
最後はさっぱり「梅茶漬け」で締めくくりです。

総評価としてお鍋はよかったのですが、個人的No.1は、「紅芯大根と湯葉よせ」でした。
ポイントは、見た目と食べた時の酸味のギャップがインパクトがあったことで、とても素敵でした。
無粋なカロリー計算はあえてしませんが、ご覧の通りかなりヘルシーメニューのお店ですので、
品数を調整すればダイエット中の方も結構楽しめるのでないでしょうか。
皆様 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
お正月は年神様が各家にやってくることをお祝いするものです。
というところまでは知っていたのですが、年神様ってだれ?ってご存知ですか。
年神様は神道の神様で、五穀豊穣の神様です。毎年お正月に各家にやってきて、
松の内の間滞在して、その年の豊作をもたらす神様です。
年末の大掃除や門松などの飾り付けもすべてこの年神様を迎えるためのもの。
またおせち料理も年神様とともにいただくごちそうです。
年神様は家を守ってくれる祖先の霊として祭る地方もあるとのこと。
年末の大掃除も、掃除なんていつやってもいっしょじゃないかとさぼってはいけません。
かつては私もこのパターンで年末のお掃除をさぼっていましたが、
年神様のことを知ってからは主な場所だけでもやるようにしてます。
正月のためのお掃除には特別な意味があるわけです。
鏡餅などのお供えももちろん年神様へのお供えです。
私の家ではかつて玄関に鏡餅を飾っていましたが、そんなことをすると年神様が玄関で
帰ってしまうそうですので、神棚とか床の間に飾りましょう、とのことです。
床の間のない家も多くなりましたが、そんなときにはリビングの棚などに簡単な床の間を
しつらえるのもよいのではないでしょうか。
大きなお供えが神棚などにある場合は小さなお供えを、玄関、トイレ、台所などに飾ることもあるようです。
地方によっては風習も違いますし、調べてみるといろいろな意見もあって迷いますね。
さてメタボヘルプならではの話題をひとつ。
お正月というと、どうしても親子、親戚一同に会して飲んで食べての機会が多くなります。
おせちの栄養や年末年始で肥らないための特集をヘルステ動画で見ることができますので、
ご参考にご覧ください。
ヘルステの中でもいいましたが、お正月はどうしても食べてばかりで動かないので、
なるべく動く機会を作った方がよいと思います。初詣はそのよいチャンスです。
近所の神社でもよいのでちょっと遠回りをしましょう。
日本にはたくさん神様がいて、そのおつきあいも大変ですが、皆様、楽しいお正月をお過ごしください。
この洞窟住居は全体がホテルになっていて、主人の息子さんがお茶を入れてくれました。

お茶はこのように高いところから何度も注いで、泡を立てて飲む甘いお茶です。
沖縄地方に伝わるお茶で、ブクブク茶(福福茶と書き、幸運のお茶という意味のようです)というのがあります。
このお茶は大きな茶筅で泡を立てて泡を飲む風習がありますが、
非常に良く似たものです(何かつながりがあるかどうかはわかりません)。
ドバイ編でも書きましたが、甘い飲料は少量で喉の渇きをいやしてくれるので、このお茶も大変甘いものでした。
洞窟住居は真ん中に縦穴があって、それぞれ横に掘られて、部屋になっています。

ドイツからの観光客で、ここに宿泊しているそうです。

部屋は結構な数があって、それぞれ個性的でした。


最後にリビアのレストランでいただいたサラダです。
オリーブが豊富に取れるので、料理にはオリーブの実やオリーブオイルがふんだんに使われています。

ドバイなど湾岸の人たちが完全なメタボ体型であったのに比較すると、
ここリビアの人々はまだ体型がスマートです。
観光のポイントとしてはローマ帝国の支配下にあったため
古代ローマの遺跡が多く残っており、そのうちのいくつかは世界遺産にも指定されています。
首都トリポリから南下すると、ナフーサ山地があり、
それを越えるとサハラ砂漠に続くハムラ台地となります。
ナフーサ山地にある、ガリヤンというベルベル人が作った洞窟の住居も訪問できました。
写真はナフーサ山地の風景です。

ガリアンというベルベル人が掘って住んでいたという洞窟住居のすぐ近くにいた子ヤギです。

ガリアンの洞窟住居の入り口です。

洞窟住居の中の1室で現在では宿泊できるようになっています。

下の写真は、町中で建設中のモスク(イスラムの教会)です。

リビアの国民は大半が熱心なイスラム教徒です。
ですから、飲酒に関しては大変厳しく、ドバイがイスラム教とはいえホテルの中などでは結構飲めたのとは異なり、一切ダメです。
またリビアというと危ない国、というイメージが一般にはあるようですが、それはおそらく独立間もない頃のテロ支援により何年もの間、国連から経済封鎖を受けた時の印象が強いためではないでしょうか。
2006年5月に米国との国交回復など、国としても外国に対して開放されており、政治的には極めて安定した国です。
そして、リビア国内も治安は全く不安なく、ある意味東京よりも安全です。確かに政治的なカテゴリーで言うとカダフィ最高指導者による独裁体制ですが、オイルマネーが潤沢なこともあり、国民が虐げられるといったことは全くなく、バングラディシュ等から労働者を受け入れています。
今回は、日本大使館を訪問し、在リビア日本大使からもお話を伺うことができましたが、カダフィ指導者も建国40周年ということもあり、民主主義的政治体制への軟着陸を模索しているとのことでした。
観光旅行はまだしにくいと書きましたが、専門旅行社によるツアー以外での個人旅行はかなり難しいようです。
ビザ取得にちょっと時間がかかるのと、現地に到着したらパスポートを警察に届けるなど欧米への旅行とはちょっと異なる点もあり要注意ですが、専門旅行社によるツアーでしたら細かい手続きはすべて面倒を見てくれるようです。
宿泊した施設が海岸にすぐ近く、そこは地中海が広がっています。ご覧の通り、波は静かで水は透明できれいでした。

さて前回はドバイの旅行記を書きましたが、ドバイに続いてリビアへも足を伸ばしました。
ドバイからリビアへの飛行時間は、5時間ほどですが、超格安航空券だったので、一度トリポリを通り越して、チュニジアの首都チュニスにストップオーバー。
そこで乗客を降ろして、飛行機内部を清掃してまた乗客を乗せて、合計でドバイから9時間かかりました。
まともな料金を払えばこんな航路ではないとは思いますが。
リビアはまだまだ観光旅行などはしにくい地域ですが、今回は日本リビア友好協会ご厚意により、協会の方々とご一緒でしたので、問題なく訪問することができました。
ドバイとは異なり、リビアは北アフリカの地中海に面した国ですので、地中海気候の温暖な地域です。
夏は35度以上になりますが、乾燥しているので東京よりは過ごしやすいそうです。私が訪問したのは4月上旬でしたが、ほぼ東京と同じ気温でした。
宿泊した施設が住宅街にあり、そこからの風景を1枚。

さて、本ブログは基本的には健康関連ブログなので、ドバイの人々の健康についても書きたいと思います。
こちらの人々ははっきり言って皆さん肥満体です。
中東の健康問題で最も大きなものは糖尿病で、しかも糖尿病壊疽で足の切断になるような、重症患者が多いとのこと。
そこでその原因を探ってみました。
ドバイのレストランで食べた料理(実はレバノン料理らしい)を少し紹介しましょう(食べかけの写真ですみません)。
最初はハーブをオリーブオイルで炒めた上に、フライドオニオンをのせ、レモンを絞ってかけたもの。

次がナス、トマト、きのこの炒め煮。

次はちょっと変わっていて、生ラム肉を細かくミンチにして味付けしたもの、上にのっている白いものは松の実です。

次がサモサ風の肉団子の揚げ物、手前のこげ茶の団子はひき肉とたまねぎみじん切り、きのこなどを団子にして衣をつけて揚げたもの、奥のものはさくっとした表面で中は餃子の中身とほとんど同じです。

いずれも脂質、たんぱく質、炭水化物のバランスは取れていて、野菜類も多く、内容的にはそれほど問題とは思われません。
肉類は羊と鶏肉が中心で、牛肉も少しでます(イスラム教徒は豚肉を食べません)。
ただし、食べ残こしが出るくらいにたくさん出さないと失礼に当たる、といった慣習があり、ボリュームが非常に多いので、つい食べ過ぎてしまいます。
また、甘いものが大好きで、コーヒーやお茶など砂糖をこれでもかというほど入れて飲みます。
これも砂漠の民ならではの理由があり、甘い飲み物は少量でのどの渇きを癒してくれます。今でこそ海水を淡水化することにより、真水を大量に得ることができるようになりましたが、かつて水は貴重品、少しの水分で満足できるように、甘味の強い飲み物が嗜好されたようです。
また生活習慣も肥満を促進しています。
ひとつは昼寝。
暑いからどうしても昼寝するのは仕方がないにしても、昼ごはんを食べた直後に昼寝をするものだから、昼ごはんのカロリーが一挙に脂肪蓄積に向かってしまいます。
また昼寝のために夜が遅くなって、遅い時間で大量の夕食となり、これがまた脂肪蓄積の原因となります。
また彼らはスポーツをしません。
これは50度近い暑さの中、スポーツなどやろうものならあっという間に倒れてしまいます。
また移動はすべて車。公共の交通機関は現在建設中のモノレールのみです。
公共の交通機関ですら、『夏の高温の中、駅までどうやってたどり着くのだ!』という批判も起こっているようです。
このようにすべての道は肥満に通じる、といった状況です。
しかし、肥満は今に始まったことではないらしく、昔からアラブの人たちは心筋梗塞、脳卒中などで非常に短命であったそうです。
今でこそ医学管理が良くなったため、寿命が多少は延びていますが、根本は何も変わっておらず、これらの習慣を修正するのは小学生からの肥満に関する保健教育だ、というのが一致した意見だそうです。
4月半ばから機会があって、ドバイとリビアに行ってきました。
そのときの様子をちょっと報告します。
ドバイは超高層のビルが林立する近未来的な人工都市です。

私など、出発前にはアラビアンナイトに出てくるアラブの町並みを想像していたのですが、これはとんでもない間違いでした。
今、ドバイは潤沢なオイルマネーを背景に、世界の金融都市の一翼を担おうとしています。
確かにアメリカ合衆国でのリーマンブラザーズ経営破たんに端を発する金融クラッシュにより、ドバイ経済も大いに傷つきました。
現地では多くの建設中のビルで、工事がストップしている状況が見て取れました。しかし傷ついたとはいえ、相変わらず超巨額の投資資金は維持しており、現在は欧米経済の今後の成り行きを見守っている、といった方が適切かもしれません。
おそらく秋頃から彼らの巨大マネーはまた動き出すでしょう。
今回の金融恐慌で、ドバイの成長神話は終わった、というようなテレビ番組もありましたが、今回ご一緒させていただいた、中東経済に詳しい方によりますと、実際には5%以上であった経済成長率が、落ちたとはいえ、まだ3%は保持しており、経済成長率0%以下の日本に比べたらずいぶんまし、といえるそうです。
実際街中は活気にあふれ、ひところの車の大渋滞はだいぶ減ったとの事でしたが、それでもちょうど正常に戻ったという感じだそうです。

街の風景に目を移しますと、こちらの人たちは何でも世界一が大好きとのことで、ドバイタワーも現在800mの高さで建設がストップしておりますが、これは経済の落ち込みが原因ではなく、他の国でこれをしのぐタワーが作られている事から、計画を練り直して1000mにするとのことだそうです。
このところインフルエンザウイルスのネタでブログを書いていたせいか、
映画「感染列島」に興味があり、見に行ってきました。
映画評論ができるほど映画を見ているわけではありませんので、
ほんの個人的な感想を書きたいと思います。
内容は恋愛ものとしてみればまあ感動作品だと思いますが、
サイエンスフィクションとして期待したらがっかりです
(ちなみに私は後者を期待して見に行きました)。
まだ見ていない人は種明かしにもなるので、
ここから先は読まない方が良いかもしれません…。
とはいってもサイエンス部分の内容は至って単純で、
厚生労働省のパンデミックインフルエンザのシミュレーションに沿った展開で、
一般の人たちに恐怖心を植え付けるには成功している映画かもしれません。
そこでサイエンスの面で、私が気になった点をいくつか取り上げてみたいと思います。
当初トリインフルエンザの人感染型が
パンデミック(広範囲感染流行)状態になったようにみえた感染も、
実は新種のウイルスであったというストーリー展開です。
ただ呼吸器からあのように出血するのは、新種のインフルエンザではあり得ない話で、
おそらくエボラ出血熱ウイルスあたりから思いついたのかもしれませんが、
そうだとすると、あれほど短期間に感染が広がる可能性はほとんどありません。
映画の中で研究者も言っていましたが、
感染したヒトを殺してしまうようなウイルスは
生物学的(ウイルスが生物かどうかはまた別問題ですが)には大失敗で、
かなり限定した感染になるはずなのです。
また外部の集団にあれだけ感染が広がっていながら、
治療に当たる医療関係者にはごくわずか(ストーリー上重要な人物のみ感染)しか
感染者がでていないのも不思議です。
マイケル・クライトンのアンドロメダ(邦題名アンドロメダ病原体)のような
巧妙なサイエンスフィクションにするためには、
ウイルスの特徴にもっと工夫があるべきでしたね。
映画の想定では、せっかく
南海の孤島にいたコウモリに元来生息していたウイルスというので、
そこをヒントにすごい治療法が出てくるのかと思ったら、
なんと昔ながらの血清療法(ウイルス感染を克服した人の血清を注射する)。
さすがにこの展開にはがっかりを通り越した思いを抱いてしまいました。
ただ恋愛ものの映画としては成功作だったようで、
隣にいた女性は泣いていたことを付け加えておきます。
先日突発性難聴という病気になってしまいました。
歌手の浜崎あゆみさんがなったことで有名になった病気です。
浜崎さんは残念ながら完全には回復しなかったようですが、
私の場合幸いにもほぼ完全に回復しました。
結構多い病気なので、少々長くなりますが、参考までに経過を書くことにします。
始まりは耳が詰まったような感じです。
病名のとおり、まさに突発性で私の場合は左耳でした。
最初はジムでの水泳で耳に水が入ったのか、
風邪を引いて耳管
(図を参照:鼻とつながっており、内耳の気圧を調整する働き)が
閉じてしまったのかと考えていました。
感覚としてはちょうど高いところに急に上ったときに耳がボーとするといった感じです。
唾を飲んだり、あくびをしてもいっこうに改善せず、
電話を左耳で聞こうとするとエコーがかかったような声になり
よく聞こえないのです。
たまたま、以前に大学時代の同級生とゴルフをやったとき、
その中の一人が突発性難聴になったという話を思い出し、
これが噂の、と変な感心をしてしばらく様子を見ていました。
しかしいっこうに良くなる気配はなく、
耳鼻科をやっている同級生に電話をしました。
そうすると2,3日で回復しなければ早く耳鼻科で検査をして、
治療を始めた方がよいとのこと。
彼曰く、
「治療開始は早いほうが治りは良く、遅れると回復しないこともある」とのことでした。
受診した耳鼻科では、滲出性中耳炎でも同じような状態になるということで
鼓膜も診てもらいましたが、こちらは正常。
聴力検査では中音から低音域にかけて
みごとに50デシベル程度まで低下していました。
原因としてはストレスが一番多いようで、
ウイルス感染が原因という説もありますが、実はよくわかっていないようです。
受診した耳鼻科の先生からは最近ストレスは多くありませんか、
としつこく聞かれました。
忙しいことには変わりありませんが、それをストレスと感じたことはなく、
後で精神科の友人から聞きましたが、
そういう人間が過労死しやすいのだそうです(この話は別の機会にまとめたいと思います)。

それはともかく、耳で音を聞くとはどういうことかを図を見ながら解説しましょう。
耳で集められた音は外耳道を通って、鼓膜をふるわせます。
鼓膜の振動は耳小骨(鼓膜側から槌(つち)骨、砧(きぬた)骨、
鐙(あぶみ)骨といって人体の中で一番小さな骨です)を伝って
蝸牛と呼ばれる、まさにカタツムリのような形をした組織に入ります。
さらに蝸牛の中に並んだ細かい毛を振るわせてそれを電気信号に変換して神経に伝え、
音として感じ取ります。
蝸牛の入り口は高い音を、奥に行くに従い低い音を感じ取るような
仕組みになっています。突発性難聴という病気の実態としては、
蝸牛の中にリンパ液が充満していて、
その対流が滞ることが原因ともいわれています。
ちなみに蝸牛にくっついている3本のループは半規管といい、
体の傾きや動きを感じ取る組織です。
さて突発性難聴の治療としては、副腎皮質ステロイド剤が基本で、
かなり大量に使います。私はそのまま仕事をしながら治療しましたが、
ひどい人では入院して治療する場合もあります
(ほんとうは外来通院でも家で安静が基本で、私のように仕事をしていてはいけません)。
ステロイド剤以外ではビタミンB12がよく併用されます。
それ以外では高圧酸素療法なども使われているようですが、調べてみたところ、
エビデンスの高い治療法は、ステロイド剤以外無いようです。
副腎皮質ステロイド剤は古くから使用され、
いろいろな病気の治療に欠かせない治療薬ですが、
副作用も多く代わりの薬剤が望まれています。
しかし多くの分野で相変わらず治療の第一選択薬となっています。
私の場合、3日間ステロイド剤を飲んだところ、
聴力検査で中音域がまず改善して、更に3日間で低音域も正常に近くもどりました。
耳の詰まった感じは徐々に軽くなり、その後3,4日でそれも改善しました。
いろいろな統計がありますが、50%から70%はほぼ完全に回復し、
10%程度は回復しない、特に障害の程度が強いと回復が悪いようです。
ということで、病気にならないように食事や運動に気をつけていても、
なる病気もあるということを、身をもって体験しました。
だから何もやらなくて良いということではなく、
気をつけていれば防げる病気はしっかりと注意して、
少しでも病気になる確率を下げることが肝要ですね。
脳は重量としては体全体の2%程度しかありませんが、
全体のエネルギー消費量の20%近くを消費しています。
このエネルギー源はグルコース(ブドウ糖)ですが、
脂質もまた、
神経細胞の膜やシナプスという神経細胞突起でのつながりを
維持する上で重要です。
DHAは脂肪酸の一種ですが、n-3系の多価不飽和脂肪酸といって、
動脈硬化を防いだり血管が詰まる原因である
血小板凝集を抑えたりする作用があります。
またDHAは脳の血液脳関門というバリアを通り抜けて
脳実質に取り込まれ脳の代謝に利用されます。
少数例の臨床試験ではありますが、
DHA投与により認知症患者の機能改善が認められています。
DHA以外の脂質ではフォスファチジルセリンや
フォスファチジルコリンというリン脂質が
神経細胞膜やシナプスという神経細胞突起の
つなぎ目の機能に欠かせない脂質で、
神経細胞が正常な機能を営む上で重要な因子です。
フォスファチジルコリンは記憶や計算といった
脳の高次機能を司っているアセチルコリン系神経へコリンを
供給することでも重要な役割を果たしています。
イクラの中にはこのDHAとフォスファチジルコリンが結合した特殊な脂質があり、
この複合脂質を投与したところ睡眠の質が改善したとの報告があります。
睡眠は眼球運動が見られないNon-REM睡眠と
すばやい眼球運動が見られるREM睡眠とに分けられますが、
通常の睡眠ではこれら2種類の睡眠が交互に現れます。
この2つがバランス良く出現することにより熟眠感が得られるとされています。
このイクラに含まれる脂質は長めのREM睡眠時間をもたらし、
結果としてよりよい熟眠感が得られるようです。
サプリメントとして摂取した脂質が、
どの程度脳内の脂質に影響を与えるかまだ定まった見解はありませんが、
こういった脂質が睡眠に係わるというのは大変興味深い知見です。
睡眠の質は疲労感などにも影響を与え、日常生活の質に深く関わるため、
今後さらに研究されることが期待されます。
「高齢化社会を本格的に迎え医療費は高騰の一途。
そこで後期高齢者医療保険制度(長寿医療保険)を設立し、
高齢者の皆様にも
医療費の一部を負担してもらおうということになりました」
これは厚生労働省の説明であります。
この文章は高齢者になると
病気になる人が増えるということを前提に
書かれています。
医療保険は病気になって初めて支払われますから、
どんなに病気にならないように努力しても
国からは一銭も支給されません。
なのに医療保険は、
病気で保険を使っている人と同じ金額を徴収されます。
これでは病気にならないように努力しましょうと
厚労省がいくら叫んだところで、
金銭面だけを考えれば誰も実行しないでしょう。
高齢化社会で保険財政の破綻が危惧されるというなら、
国はもっと疾病予防にお金を使うべきです。
今回のメタボ健診でも同じことです。
メタボ健診プログラムは国が決めました、
実行は健保組合で自分たちのお金でやりなさい、
良い結果が出ないと高齢者医療保険への
拠出金の額を上げますよ…という具合です。
この辺は各方面から批判も出ていて、
見直しも検討されているようですが、
そうはいっても国のやることを変更するのは時間がかかります。
医療保険の矛盾もさることながら、
やはり自分のことは自分で管理する、これが大事です。
誰しも病気になりたくはないでしょう。
メタボがすべての病気の根源とはいいませんが、
生活習慣を変えることで予防できる病気は数多くあります。
生活習慣の中で変更して健康に一番効果があるのは食事です。
今後もこのサイトでは健康によいレシピとともに
生活習慣を変えるヒントを出していきます。
病気になりたくない人は
ぜひこのサイトの記事をぜひ継続して読んでください。
前述の話からすれば病気になって
保険料を使わないともったいない気もしてきますが、
やっぱり元気に生活できた方がずっと良い。
そう思いませんか?
またまた「コードブルー」というテレビ番組のお話で恐縮です。
前々回のストーリーでは、黒田医師という指導医が
レジデントをかばって自分が崩れた鉄骨に右腕を挟まれてしまい、
救命のために右腕を切断せざるを得ず、その後再接着には成功するも
外科医としてのキャリアは断念しなくてはいけないという話になりました。
どうも肘よりちょっと上での切断だったようですが、確かにこの部位での切断と再接着は技術的には
それほど難しいものではありません。
また切断も押しつぶされて切断したものではなく、再接着を前提に切断されたものですので、
神経、動脈の損傷も非常に少ない状態で切断されているため、
後の回復は比較的よいと思われます(もちろんこの話はフィクションです)。
ただこの黒田医師の設定が50歳くらいでしょうから
神経の回復がどの程度かというところが心配です。
手足に行く神経は脊髄から出るとその先は末梢神経といわれ、
神経細胞そのものはそこにありません。
神経細胞は脊髄の中にあって、そこからでた突起が細長くなって
神経の中を走って手足の末端まで入っています。
途中で切れてもきちんとつないでやれば、
また植物の根のように神経細胞のある脊髄から手足の先端に向かってのびていきます。
伸びる速度は平均的には1日1ミリくらいの速度です。
このテレビ番組のように上腕部ですと、細めのうどんくらいの太さの神経を3本修復する必要があります。
図に末梢神経の構造を示します。
<末梢神経の構図>

1本の神経にはそれぞれの中に10本以上の細い神経線維束があり、
その一つひとつが筋肉を動かす運動神経だったり、皮膚からくる知覚神経だったりするわけです。
もし切れた断端の両側でどの神経束がどれだかわかれば
それらの神経線維束同士をつないでやれば非常に機能回復は早くなります。
ただし上腕部での切断となりますと、切断したところから末端まで40cm以上はありますから、
大雑把に言って回復には1年以上を要する事になり、その間に神経の通っていない筋肉は、
血液がしっかり通っていてもどんどん萎縮しますから、
神経が届いた頃には萎縮が進んで使えなかったという事にもなりかねません。
そのため電気刺激を与えたりして、
末梢の筋肉が萎縮しないようにするリハビリが必要となります。
先ほど50歳くらいだとちょっと心配、といいましたが、子供ではこの回復が早くなります。
私もかつて割れたガラスで上腕の半分くらいを切ってしまった小学生の修復をした事がありますが、
神経の切断端がきれいだったのでうまく修復でき、後ほど無事に手も動くようになりました。
「先生、動くようになったよ」
と言った、あのときの患者さんの笑顔は今でも忘れる事ができません
(この話はフィクションではありません。念のため)。
木曜日のテレビドラマで「コードブルー/ドクターヘリ」という番組があり、
毎週見ています。
実際はあんなに何でも治ったり、うまくいったりはしませんし、
第一あれほどの美男、美女ばかりの病院はありませんが、
それ以外はかなり忠実に実際の医療現場を再現しています。
見ていると救急病院の当直で悪戦苦闘したり、
美人ナースに心をときめかしたりしていた研修医時代を思い出します。
ただ家内といっしょに見ているとつい、
「あれは本当はこうなってるんだ」
などとつっこみを入れてみたり、
医学的な解説をついしてしまったりして、うるさがられています。
ドラマの研修医に限らず
本物の病院のお医者さん達もほんとうによく働いています。
私も市中病院に勤務していた頃は、
当直で夜中に患者さんが大勢来られて寝られず、
翌日も外来や手術があって休めず、
ということがしょっちゅうでした。
私は何より当直が嫌いで、製薬企業に移ったのも
学問的興味もさることながら、
この当直の地獄から抜け出したかったのが大きな理由のひとつでした。
大学時代の同級生でまだ頑張って救急の現場で働いているものもおりますが、
ごくろうさまとただ頭が下がる思いです。
今回のブログはなにもオチはなく、
医療最前線の現場で働くドクター達にエールを送って終わりです。
みんながんばれ!
10月は名残(なごり)の月ともいいます。
「名残惜しい」の名残です。これには2つの意味があるようです。
お茶を点てるために湯を沸かす風炉と釜。5月から10月までは畳の上に風炉をおいて、これに釜かけて湯を沸かします。11月から4月までは畳を切って床から掘り下げた炉に釜をかけて湯を沸かします。10月はこの風炉の最後の月であり、風炉に名残を惜しんでこの名前があるというのがひとつ。
もうひとつには5月に摘んだ新茶を茶壺に入れて半年間熟成させ、11月に茶壺の封印を解いてこのお茶を使います。10月ともなるとこの茶壺のお茶も残り少なくなり、名残惜しいという意味もあるようです。いわばわびの極致のような月ですね。
10月は夏の終わりの暑さもほとんどなくなり、秋の長雨も終わって晴れの日が多くなる、過ごしやすい季節です。少し肌寒い日も出てきて、夏の間には客とは離れた位置にあった風炉も、この名残月には中置きといって畳み半ばまで風炉を客に近づける位置に据えます。ほんの10数センチ客に炭火を近づけたところでそれほど暖かみは変わらないとは思いますが、これが茶人の心遣いというところでありましょうか。
名残の季節の食材は、その風情とは裏腹に、にぎわい豊かです。サンマ、サケ、筋子などの魚食材やクルミ、栗などの木の実、また大豆やそばもこの時期収穫されるので、これらを使って新豆腐や新そばもまた香り豊かで楽しみたい季節です。それに高価で滅多に口に入りませんが松茸も旬ですね。また菊や冬瓜もこの時期、茶席にはよく使われます。
こんな時期は食材ばかりではなく、冷暖房ではない、自然の空気に触れて季節の温度を楽しんではいかがでしょうか。旬の食材は生命のエネルギーに満ちているといわれます。移ろいゆく季節を楽しみながら、自然のエネルギーを取り込んで癒されてみませんか。
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